ページタイトル:長者の大銀杏 当サイトのシンボル

画像:長者の大銀杏(幹と並ぶ)

画像:長者の大銀杏(遠景)
名称 長者の大銀杏 (ちょうじゃのおおいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 11.0m(注2)
推定樹齢 伝承1200年(注2)
所在地の地名 高知県吾川郡仁淀川町長者乙(注3)
 〃 3次メッシュコード 5033−11−90
 〃 緯度・経度 北緯33度30分01.8秒
           東経133度08分00.6秒
高知県指定天然記念物(1953年1月29日指定)
撮影年月日 2012年3月27日

注1)2009年3月3日に仁淀川町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2005年8月1日、2郡にまたがる1町2村が合併して仁淀川町誕生。旧行政区は高岡郡仁淀村





 樹名の「長者」は地名。「角川日本地名大辞典」によれば、阿波国(現徳島県)から当地に移り住んだ水舟某の居宅が、その栄華を極めた富豪ぶりから長者屋敷と呼ばれるようになり、のち長者村の名称のもとになった旨が「長者村誌」に載っているそうだ。
 長者小学校の西で国道439号と別れ、県道18号(伊野仁淀線)が走る高台に向かう。国道と別れて間もなく、大きく左カーブを曲がったところに、大イチョウが立っている。(長者川の下流に向かって走る場合には、国道からもイチョウの姿がよく見える)
 イチョウは太い幹をいずれも途中で失っていて、葉のない季節の姿は、少々痛々しい感じ。
 案内板には、イチョウの歴史が簡潔にまとめてあった。
 かつては3本立ちで、樹高40mを誇っていた。文化13年(1816)、当時長者村の庄屋であった高橋嘉太平が幹の1本を伐り、十王堂の改築用材とした。大正2年(1913)には火災で地上9mより上の部分を焼失、2年後の同4年(1915)には、台風により1幹が地上6mで折れた。ようやく樹勢回復したものの、昭和45年(1970)の台風で樹冠部がまた大きく損傷した。
 今は、その後の姿を見ているわけだ。
 でも、さすが回復力の強いイチョウである。こぢんまりした姿になっても、若い元気な小枝をたくさんつけている。
 
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