ページタイトル:中尊寺のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:中尊寺のスギ
 白山神社入口のスギ


画像:中尊寺(月見坂)
 月見坂(表参道)
名称 中尊寺のスギ (ちゅうそんじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 岩手県西磐井郡平泉町平泉
 〃 3次メッシュコード 5841−30−98
 〃 緯度・経度 北緯39度00分08.0秒
           東経141度06分00.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月15日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 この日は中尊寺を訪ねた。金色堂とその内部の仏像群で有名な中尊寺である。私にとっては4回目の訪問になるが、巨木目的で訪ねたのは、今回が初めて。
 中尊寺を作った奥州藤原氏のことも忘れることが出来ない。
 繁栄の絶頂から一転しての奥州藤原氏の滅亡は、源義経の最期とも重なり、想像するだけでも心騒ぐ出来事である。
 「奥の細道」の芭蕉にとっても、ここはきっと主要目的地の一つだったに違いない。藤原泰衡(ふじわらのやすひら)の屋敷跡では「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」、中尊寺では「五月雨の降のこしてや光堂」と、それぞれ有名な句を残している。
 芭蕉が訪ねたのは1689年。武家政権の定着したその時代には、中尊寺はもうかなり寂れていたのだろう。二つの句からもそれが伝わってくるように思われる。
 現在の中尊寺はと言うと、世界文化遺産になったことも手伝って、連日、多くの観光客で賑わっている。五月雨も蒸発してしまいそうな熱気である。
 さて、スギについてだが、「月見坂」の名がついた表参道にも立派な杉並木があるが、太さはまだ物足りない。(この杉並木は、芭蕉の頃にはまだ無かったかも知れない。あったとしても貧弱なものだっただろう)
 最大のスギは、参道の奥。金色堂の少し先。
 金色堂の向かい側に白山神社への入口が開いていて、鳥居の近くに立っている。
 大杉の手前には、白山神社の社号柱や野外能楽殿の案内柱。
 見えやすいようにとの善意からであることを疑うわけではないが、不必要なほどの大きさに違和感を覚えたのは、私がひねくれ者だからだろうか。
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