ページタイトル:伝宗寺の大クス 当サイトのシンボル

画像:伝宗寺の大クス(幹と並ぶ) 名称 伝宗寺の大クス (でんそうじのおおくす)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 18m(注1)
目通り幹囲 7.5m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 愛媛県西宇和郡伊方町三崎(注2)
 〃 3次メッシュコード 5032−01−60
 〃 緯度・経度 北緯33度23分23.8秒
           東経132度07分25.7秒
伊方町指定天然記念物
撮影年月日 2013年5月15日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2005年4月1日、旧「伊方町」を含む3町が合併して新「伊方町」誕生。旧行政区は西宇和郡三崎町





 三崎は、豊予海峡に向かって細長く突き出た佐田岬半島の先端近くの港町である。狭い平地に家々がひしめく。その東部、町立三崎中学校の北約200mの山裾に、臨済宗妙心寺派安国山伝宗寺がある。
 案内板によれば、元和年間(1615〜24)に土居城主大久主馬範貞(おおくしゅめのりさだ)が開基、承応元年(1652)に八幡浜大法寺の徹伝(てつでん)和尚を勧請開山として開かれた。(説明文に振仮名があって有り難い)
 天保6年(1835)再建の本堂は、町指定文化財。文政13年(1830)に佐田沖に材木が流れてきたことがあり、それを集めて用材としたという。棟札の文頭には「龍宮餘(余)財」とあるというからおもしろい。いかにも佐田岬半島の寺らしい話だ。
 竜宮からの贈り物で出来た本堂の手前、山門のすぐ先に、大クスが立っている。
 大枝を多く失い、根も傷んでいる様子。内部には空洞が広がっているのではあるまいか。でも、それはそれで、樹勢としては小康状態のようだ。案内板によれば伝承樹齢は1000年余。
 日清・日露の両戦争の際には、樹上に白い花を咲かせたと伝えられている。縁起の良い「勝利の木」として大切にされているようである。
 
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