ページタイトル:円満坊のコヒガンザクラ ロゴ:人里の巨木たち

画像:円満坊のコヒガンザクラ_1

画像:円満坊のコヒガンザクラ_2
名称 円満坊のコヒガンザクラ
    (えんまんぼうのこひがんざくら)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 コヒガンザクラ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 4.5m(注2)
推定樹齢 400年以上(注2)
所在地の地名 長野県下伊那郡松川町生田(いくた)
 〃 3次メッシュコード 5337−37−04
 〃 緯度・経度 北緯35度35分27.8秒
           東経137度55分45.6秒
松川町指定天然記念物(1992年11月1日指定)
撮影年月日 2014年4月11日

注1)松川町教育委員会が設置(設置年月不詳)。ただし八十二文化財団の「信州の文化財検索」では「円満坊の桜」となっている。天然記念物指定名称は後者かも知れない
注2)現地の案内板による(多分、これも松川町教委が設置したと思われる)





 天竜川左岸、河岸の福沢集落から、標高で100m以上も高低差がある段丘上面の部奈(べな)に向かう道を登り始めると、間もなくこの桜の姿が見える。(道路からは上部が見えるだけなので、わかりにくいかも知れない)
 案内板によれば、昔から円満坊の桜並木は有名で、阿島藩主知久氏の奥方が女中衆と花見に来たという話も伝わっているとか。
 昭和初期には伊那谷十景の第一位に推挙されたこともあったそうだが、今はもう並木の体を成していない。少々寂しい姿である。
 ところで、この桜はコヒガンザクラだとのこと。有名な高遠城址のサクラに比べると花の色がずいぶん淡いように思うが、花色に変異があっても不思議はなさそうだ。そう言われれば、花の塊りが小さく、疎らなように見える。
 コヒガンザクラにつて、エドヒガンとマメザクラの雑種とする説もあるようだが、断定できるほど確かなことでもないらしい。(平凡社「日本の野生植物 木本T」より)
 いずれにしろ、私には判定するだけの知識がないので、樹種については案内板に従うことにする。
 もっとも、私のように、ただ花を愛でに来ただけの者にとって、多少の神秘性は、決して邪魔になるものではないが。
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