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画像:御陵塚のサワラ

画像:御陵塚のサワラ(全景)
名称 御陵塚のサワラ (ごりょうづかのさわら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 サワラ
樹高 47m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 長野県上伊那郡辰野町平出越道
 
〃 3次メッシュコード 5338−70−70
 
〃 緯度・経度 北緯35度58分54.0秒
           東経138度00分19.1秒
辰野町指定天然記念物(1973年4月1日指定)
撮影年月日 2006年4月9日

注1)1994年3月に辰野町教育委員会が設置。天然記念物指定名称は古墳とセットで「御陵塚
サワラ」だが、サワラそのものを指す場合に合わせて助詞を換えた
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 JR辰野駅の東南東800m、住宅地の細い道に面して御陵塚と呼ばれる古墳があり、その上にサワラが1本立っている。47mまでの高さはなさそうに見えるが、近くまで行けば、雄姿を認めるのは容易だ。
 樹下に見える小祠は中村氏の祝殿である。もと、この平出地区にはたくさんの古墳が存在していたが、開墾などにより、この御陵塚以外はすべて失われた。残されたのは祝殿とサワラのおかげだと、案内板にあった。
 ところで「祝殿」とは何なのだろうか。長野県内各地でこの名を目にするが、浅学にして、その読み方すら知らない。各地の祝殿を拝見した印象を総合するに、一族の繁栄・安寧を願い、神に祝詞を奉る場と想像しているのだが・・・。私の解釈が正しければ、このサワラは、ある意味、御神木でもあるわけだ。
 幹の内部は、地上10m弱の高さまで空洞が伸びている。一部は幹の表面にまで広がり、写真の裏側ではコンクリートブロックを積み上げて、裂け目を覆っている。樹形からは想像しにくい事実だ。
 サワラは湿気の多い肥沃地によく生育すると、これも案内板にあった。御陵塚の環境は、これにあてはまりそうにない。
 サワラにしてみれば、さまざまな困難があったのかも知れないが、大切にする気持ちに応えて、よく頑張ってきたというところか。
 
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