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名称 八幡神社の威徳杉
(はちまんじんじゃのいとくすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.8m(注2)
推定樹齢 伝423年+α(注3)
所在地の地名 岩手県気仙郡住田町上有住(かみありす)字八日町
〃 3次メッシュコード 5841−64−37
〃 緯度・経度 北緯39度11分41.8秒
東経141度35分31.4秒
住田町指定天然記念物(1998年4月1日指定)
撮影年月日 2025年5月24日
注1)設置者名・設置年月とも不詳だが、天然記念物指定名称もこれに同じ(多分1998年以降に住田町教育委員会が設置したと思われる)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)慶長7年(1602)、上有住城主千葉内膳が植えたと伝わることから
威徳杉を所有する神社の名称について、最初に整理しておきたい。
入口の案内板や天然記念物としての名称、地理院地図やグーグル・マップも八幡と表示しているが、現在の宗教法人としての公式神社名は五葉山神社(ごようざんじんじゃ)である。
岩手県神道青年会作成の神社紹介ページに載る由緒がその辺りの事情を説明しているように思われる。(以下、多少私見も混じるが…)
五葉山(ごようざん、1351m)は三陸沿岸に於ける最高峰である。地形図を見るとそれほど急峻な山でもないようだが、山岳信仰の対象であったとしても不思議ではない。
由緒では、前身は延喜式内社奏太手神社(注4)だが、両部神道を旨とする修験が祭祀を行うようになってから、神名を五葉山大権現と称し、神社名を五葉山神社としたとある。
従って、五葉山神社と八幡神とは何の関わりもなかったのだが、明治の廃仏毀釈で修験は廃され、大山祇命(おおやまづみのみこと)と保食神(うけもちのかみ)を祭神とするようになり、さらに大正11年(1922)に八幡神社を合祀したことから、祭神に 誉田別命(ほむたわけのみこと、いわゆる八幡神)も加わることになったということだと思われる。
八幡神社を合祀する前の五葉山神社は、以上のような経緯から、五葉山の近くにあったのだろう。合祀の際に八幡神社の鎮座地に移ってきたと考えると、辻褄が合うように思われる。
かつてここは八幡神社だったのだ。
境内の奥まったところに「威徳杉」と呼ばれる神木の大杉が立つ。太い大枝を多数横に伸ばし、なかなか荒々しい姿の大杉である。
この樹姿を武者に見立てたのだろうか。
「威徳杉」の名は、代々神官職にある佐々木家の祖が、慶長5年(1600)、伊達政宗の上杉領白石城攻めに参陣した気仙36騎の一人であったことにより、その戒名「威徳院」から名付けられたそうである。
注4)延喜式神名帳に該当する神社名は見当たらない |
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