ページタイトル:速雨神社のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:速雨神社のクスノキ(全景) 名称 速雨神社のクスノキ
    (はやさめじんじゃのくすのき)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 クスノキ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 9.5m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 徳島県徳島市八多町板東
 〃 3次メッシュコード
        5034−74−81
 〃 緯度・経度
        北緯33度59分28.9秒
        東経134度30分41.4秒
徳島市指定天然記念物
        (2002年2月25日指定)
撮影年月日 2010年7月29日

画像:速雨神社のクスノキ 注1)徳島市教育委員会が2003年10月22日に設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による





 勝浦川の支流八多川が作った谷に板東池があり、そこから300mほど西、つまり上流側に速雨神社が鎮座している。谷はそこそこの幅があり、平地の大部分は水田となっている。
 名前から想像されるように、速雨神社は、雨を授けてくれる神社のようだ。雨宮神社と呼ばれることもあるらしい。もちろん降りすぎては困るが、雨水は水田耕作になくてはならぬものである。
 速雨神社の祭神は、豊玉比女命(とよたまびめのみこと)。海神である綿津見大神(わたつみのおおかみ)の娘で、失った兄の釣り針を探しに来た山幸彦の妻となり、鵜茅不合葺命(うがやふきあえずのみこと)を産んだことになっている。この神は神武天皇の父となるわけだから、豊玉比女命は、神武天皇から見れば祖母にあたる神ということになる。どうして降雨と結びつくことになったのかは、浅学にしてよくわからない。
 延喜式内社だそうだが、現在の神社は小さい。
 しかし、そこに立つクスノキは大きい。四方に大枝を広げ、境内全体を覆い尽くさんばかり。
 樹勢も良く、とりたてて弱った部分がないため、樹形には破綻がない。従って、どの方向から見ても樹冠の均整がとれている。
 姿の美しい大クスノキである。
 
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