ページタイトル:日出神社のクスノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:日出神社のクスノキ(相生クスノキ)(幹と並ぶ)
 ↑「相生クスノキ」 
 ↓鳥居近くのクスノキ
画像:日出神社のクスノキ(鳥居近くのクスノキ)(幹と並ぶ)
  名称 日出神社のクスノキ
    (ひのでじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 10.7m(5.8+4.9)(注1)
推定樹齢 700年(注1)
所在地の地名 和歌山県西牟婁郡白浜町日置(注2)
 〃 3次メッシュコード 5035−23−76
 〃 緯度・経度 北緯33度33分59.6秒
           東経135度26分51.2秒(注3)
白浜町指定天然記念物(1993年9月8日、左上図の個体のみ「相生クスノキ」の名称で指定)
撮影年月日 2014年3月19日指定

注1)2009年3月31日に白浜町教育委員会と白浜町文化財保護審議会が連名で設置
注2)2006年3月1日、白浜町に合併。旧行政区は西牟婁郡日置川町
注3)これは「相生クスノキ」(上図)の位置





 日置川河口の右岸側に日置港があり、そこから川沿いに600mほど遡ったところに日出神社が鎮座する。
 河口の日置(ひき)は、かつて日置川流域の材木の集散地として栄えた。現在地と同じ場所にあったのかどうか知らないが、日置港はここに集められた材木の積み出し港だったのである。(Wikipediaを参考)
 和歌山県神社庁の神社紹介ページによれば、日出神社には、当時の海の男たちを彷彿とさせる「神船御輿」神事があるらしい。航海安全の神を祀る金比羅宮が境内にあることも、日置港との深いつながりを思わせる。
 ところで、同ページによれば、もとは「出月宮」といい、お日さまではなく、お月さんの名がついていた。明治末期に近隣の神社を合祀して、今の社号に改めたという。(主祭神の名に、月読命も天照大神もある) 太陽も月も味方とあらば、海の男にとって力強いことだろう。
 ゆったりした境内のほぼ中央に、双幹のクスノキが立つ。「相生クスノキ」と呼ばれている。町指定の天然記念物だ。
 1本が2幹に分かれたようにも見えるが、「相生(あいおい)」という以上は、もともと2本だったのだろう。
 境内には他にも大きなクスノキがあり、1本だけで見れば、鳥居近くのクスノキ(下図)の方が大きい。旧環境庁資料に6.5mとあるのがこれだろうか。
 十分に立派なクスノキなのだが、こちらは天然記念物指定を受けていない。
 
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