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名称 日曽利神社のウワミズザクラ
(ひっそりじんじゃのうわみずざくら)
名称の典拠 なし
樹種 ウワミズザクラ
樹高 13m(注1)
目通り幹囲 3.9m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 長野県上伊那郡飯島町日曽利(ひっそり)
〃 3次メッシュコード 5337−47−06
〃 緯度・経度 北緯35度40分40.3秒
東経137度57分06.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2024年10月17日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
ウワミズザクラは桜の名がついているが、お花見の対象になる桜とは異なり、新葉の開出後、ソメイヨシノなどに遅れて白い総状花序をつける。あまり派手な感じはしない桜である。
日当たりの良い山野に普通に見られ、わが新潟県では蕾を山菜として食べたりもする。
山に入れば普通に見られると言っても、今までウワミズザクラの巨木を見たことがない。
環境省巨樹データベースを調べたら、2024年現在で10本の登録があった(二重登録が1件あるので実質は9本)。そのうち3本は幹囲3m未満。やはり巨木としてはマイナーな存在のようだ。
それらのうちで左図の個体は、幹囲の全国順位が第3位である(注2)。これは是非とも会わねばなるまい。
ウワミズザクラが立つ日曽利神社は天竜川左岸、陣馬形山(じんばがたやま、1445m)西麓の高台の集落にあって、天竜川との標高差は90mほど。訪問時現在、何故か地理院地図には神社記号が描かれていないが、家々の間を縫って東(高い方)へ向かう道を登って行くと、道の左側に鎮座している。
訪ねた時、ちょうど社殿の修築中であった。建築業者の方と神社関係者(神主さん?)がおられて、遠来の年寄を温かく迎えて下さった。
ウワミズザクラとしては全国でも指折りの巨木だと告げると、業者の方(飯島町民)は初耳とのこと。神社関係者は知っておられたようだが、見学者はごく稀(まれ)なようで、わざわざ新潟県から来たことに驚いておられた。
集落名の如く、ひっそり生きている巨人なのである。
注2)あくまでも環境省DBでの順位であり、また第2位とされた個体はもう失われた可能性が大きく、実際は2位かも知れない |
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