ページタイトル:ほそき神社のおまき桜 ロゴ:人里の巨木たち

画像:ほそき神社のおまき桜

画像:ほそき神社のおまき桜(全景)
名称 ほそき神社のおまき桜
    (ほそきじんじゃのおまきざくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 6.1m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 兵庫県豊岡市竹野町椒(はじかみ)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5334−25−46
 〃 緯度・経度 北緯35度32分20.0秒
           東経134度42分16.9秒
豊岡市指定天然記念物(1979年3月8日指定)
撮影年月日 2016年4月4日

注1)1996年3月29日に郷土記念物に指定されたことを示す案内板(神社の読み方も)。兵庫県が設置(設置年月不詳)。ただし、豊岡市天然記念物としての名前には神社名がなく、単に「おまき桜」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)2005年4月1日、豊岡市に合併。旧行政区は城崎郡竹野町





 竹野町森本で国道178号から県道1号(日高竹野線)に乗り換え、三椒川(さんしょうがわ)の谷を南下すると、下村と中村の間で道が大きくカーブする。そこにこの桜が立っている。花の季節なら、まず見落とすことはないだろうと思う。
 なかなかの大桜である。
 大枝を多く失い、予想していたより樹冠が小さかったが、これだけ大きくなれば、幹の傷みが目立ってくるのもやむを得まい。
 ところで、樹名について。
 背後の山の上に神社があって、その名前をもらったわけだが、この神社の名前がややこしい。
 最初の文字(木偏に蜀)が私の持つ漢和辞典には無いのである。従って、字義も読み方も不明。(※)
 木偏に「蜀」でなく、木偏+「犀」の「牛」の部分を「蜀」に入れ替えた文字なら漢和辞典にある。(神社名として、その文字を載せる文献もあるようだ)
 また、読み方についても、地名と同じ「はじかみ神社」の読みを示すものの方が多い。(「はじかみ」は山椒(サンショウ)や生姜(ショウガ)の異称)
 案内板に敬意を表して、その読みを取り上げたわけだが、現在、地元ではどのように呼ばれているのだろうか。

※)しばしば貴重な情報を寄せて下さる長岡市のAさんから、「諸橋轍次 大漢和辞典 巻六」にこの漢字が載っているとのメールをいただいた(感謝)。読みは大方の予想通り「ショク」「ゾク」。意味は「木の名」。出典は宋代の勅撰韻書「集韻」で、それには『木名、大葉、似柳而赤。』(句読点、及び返り点は大漢和辞典による)とあるらしい。
 しかし私の盆暗頭では、この漢字で表される木が何なのか、また神社名の読み方とどう結びつくのか依然として不明。(2021/08/30追記)
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