ページタイトル:古御田神社の種蒔桜 当サイトのシンボル

画像:古御田神社の種蒔桜(全景1) 名称 古御田神社の種蒔桜
 (ふるおたじんじゃのたねまきざくら)
名称の典拠 「さくら回廊あいづ」(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 4.8m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福島県大沼郡会津美里町鹿島(注4)
 〃 3次メッシュコード
        5639−16−57
 〃 緯度・経度
        北緯37度27分44.9秒
        東経139度50分39.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年4月30日
画像:古御田神社の種蒔桜

画像:古御田神社の種蒔桜(全景2)
注1)福島県公式WEBサイトのコンテンツ
注2)上記「さくら回廊あいづ」による
注3)地上1.3m地点の幹囲を実測
注4)2005年10月1日、大沼郡内3町村が合併して会津美里町誕生。旧行政区は大沼郡会津高田町





 大沼高等学校の、道を挟んで東側に広い草地があり、そこにポツンと1本だけサクラが立っている。
 サクラの近くには小さな石祠。
 ここは、文禄元年(1592)に豊臣秀吉が伊佐須美神社に寄進した御正作田(みしょうさくでん)の跡地である。全部で7反歩ほどあったという。神聖な水田として、人糞などの肥料を用いずにイネを育てたらしい。御田神社は、その田を守護するための神社だったのだろうか。その後、民有地となったが、昭和43年(1968)に町指定史跡となった。(案内板を要約)
 私が訪ねた平成22年(2010)は、サクラの開花が例年よりかなり遅れた。ゴールデンウィークに入って、ようやく満開。
 先客が一人おられた。ご近所の方らしい。私も、もう還暦を過ぎているが、私より少し年配の方とお見受けした。
 雲の切れ間を待つ間、お話を伺うことが出来た。
 その方は御田神社を「おだじんじゃ」と呼んでおられた。「古」の文字が冠せられているのがご不満そうだった。「今も御田神社だ」と言いたげな様子。
 かつてここが農業高校の実習田だった時代があるらしい。そのときもここを御田神社と呼んでいたようだ。
 今は、フェンスで囲まれた、ただの原っぱ。
 サクラに一番近い位置に小さな扉があり、開いていたので、所有者のご好意と理解して失礼させていただいたが、私有地なのかも知れない。
 サクラは広々とした空間に伸び伸びと立っていた。
 周囲をぐるっと回ると、見る方向と光の具合によって、微妙に表情を変える。件の紳士のお話では、もとはもっと背が高かったというが、主幹上部が朽ちて、代わりに横への広がりが強調される樹形となった。でも、これはまたこれで美しい。
 サクラには注連縄が巻かれている。御田神社の御神木なのかも知れない。
 
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