ページタイトル:池寺のヒイラギ 当サイトのシンボルマーク

画像:池寺のヒイラギ 名称 池寺のヒイラギ (いけでらのひいらぎ)
名称の典拠 「樹の国・日本
樹種 ヒイラギ
樹高 7m(注1)
目通り幹囲 4.2m(注1)
推定樹齢 伝300年(注1)
所在地の地名 滋賀県犬上郡甲良町池寺
 〃 3次メッシュコード 5236−62−31
 〃 緯度・経度 北緯35度11分45.9秒
           東経136度16分14.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年10月12日

注1)「滋賀の巨木めぐり」(2009年に「滋賀の名木を訪ねる会」が刊行)による





 樹名の池寺は地名。
 池寺には湖東三山の一つ、天台宗龍應(応)山西明寺(さいみょうじ)がある。池寺は、創立縁起に関わる西明寺の俗称だったのだが、のちそれが地名に転じたのだろう。(西明寺公式ウェブサイトに略縁起が掲載されている)
 国道307号沿いの道の駅「せせらぎの里こうら」から南南西に約800m。水田内を走る道が交差する所に「ひいらぎの森」と名付けられた小さな森がある。親水公園を兼ねた安らぎの空間である。
 公園内に小さな塚があって、その上に祠がある。「滋賀の巨木めぐり」によれば、野神(のがみ)さんらしい。
 野神さんは、神話に出て来るような神名を持たない、自然発生的な神様で、田畑を守ってくれる。そんなことからより身近に感じられる神様なのだろう。
 祠を持たないことも多く、田畑近くに立つ巨木が野神さんとされる例も多いが、ここには小さいながらもなかなか立派な祠がある。スギやケヤキでなく、ヒイラギでは半分心許ないということだろうか。
 しかし、ヒイラギとしてはかなりの大きさだ。根元で大きく2幹に分かれ、幹囲はそれぞれ2.58mと1.6m。(滋賀県造園協会の「近江の名勝・名木」より) 上記幹囲データはそれらの合算値である。
 ヒイラギには魔除けの霊力があるとされ、また、ご覧のように、姿にも威厳がある。十分に野神さんとしての資格を備えているように思われる。
 ヒイラギの近くに立つカゴノキもなかなか魅力的だが、まだ幹囲は3mに届かないようだ。
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