ページタイトル:今成のイチイガシ 当サイトのシンボル

画像:今成のイチイガシ(幹と並ぶ) 名称 今成のイチイガシ (いまなりのいちいがし)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチイガシ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.4m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 高知県高岡郡四万十町十和川口(今成)(注4)
 〃 3次メッシュコード 4932−66−67
 〃 緯度・経度 北緯33度13分34秒
           東経132度50分10秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年3月29日

注1)1988年6月に高知県緑化推進委員会と十和村が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
注4)2006年3月20日、2郡にまたがる2町1村が合併して四万十町誕生。旧行政区は幡多郡十和村





 JR予土線(しまんとグリーンライン)今成トンネル東口近くに八坂神社があり、その境内にイチイガシが立っている。
 このあたりは四万十川の中流域にあたり、蛇行しながらゆったりと流れる川の風景が美しい。
 神社の巨木というと、創建時に植えられたとする伝承をしばしば聞く。しかし、ここでは違う。
 そもそも、八坂神社はここにはなかった。もっと奥まった谷間(たにあい)に祀られていたのを、大正(1912〜26)初期に現在地に遷されたのである。その際、いくつかの神社を集めたのだろう。鳥居の額には八坂神社の名を中心に、白皇神社、三島神社の名が刻まれてあった。
 社地造成にあたっては、数十本の大木が伐採されたそうだ。このイチイガシは、境内予定地の西の隅に1本だけあったために伐採を免れたという。
 その後、時代の変遷とともに、旧十和村には、これ以外にイチイガシの巨木がなくなってしまった。
 もう、すっかり弱りきるまで、伐られる心配はあるまい。
 
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