ページタイトル:稲田禅房のお葉つきイチョウ サイトのシンボル

画像:稲田禅房のお葉つきイチョウ_1

画像:稲田禅房のお葉つきイチョウ_2
名称 稲田禅房のお葉つきイチョウ
    (いなだぜんぼうのおはつきいちょう)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 イチョウ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 7.5m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 茨城県笠間市稲田
 
〃 3次メッシュコード 5440−41−36
 
〃 緯度・経度 北緯36度21分51.5秒
           東経140度12分10.2秒
茨城県指定天然記念物(2000年11月25日指定)
撮影年月日 2008年5月18日

注1)2001年3月15日に笠間市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による





 国道50号の西に、古くは「稲田草庵」「稲田禅房」などと称した稲田山西念寺がある。開祖親鸞聖人の旧蹟で、浄土真宗の別格本山とされている。
 師法然に連座して越後に流されていた親鸞は、建暦元年(1211)に流罪を解かれ、建保5年(1217)、この地に草庵を結んだと、寺伝は伝えている。
 そして元仁元年(1224)には、「教行信証」を著して浄土真宗を開いた。いわば、この地は浄土真宗確立の地なのである。(以上、平凡社「茨城県の地名」を参考)
 県天然記念物のお葉つきイチョウは、聖人のお手植えと伝承されている。その際、銀杏の種を葉に包んで植えたため、お葉つきイチョウになったともいう。
 明治4年(1871)、廃仏毀釈のあおりで、西念寺も火災に遭い、イチョウも類焼したらしい。幸い、その後は順調に樹勢が回復したようで、現在は元気である。
 ただし、公平に見るところ、親鸞聖人がこの世におられた鎌倉時代からずっと生き続けているというのは、かなり無理があろう。樹齢ははるかに若いと思われる。
 大きさについても、主幹の太さ自体は、標記データほどの太さがないように感じられた。
 
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