ページタイトル:お神明さんのサクラ ロゴ:人里の巨木たち

画像:お神明さんのサクラ 名称 お神明さんのサクラ (おしんめいさんのさくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 群馬県吾妻郡中之条町伊勢町
 〃 3次メッシュコード 5438−76−08
 〃 緯度・経度 北緯36度35分25.4秒
           東経138度51分23.1秒
中之条町指定天然記念物(1988年3月26日指定)
撮影年月日 2014年4月8日

注1)2006年3月に中之条町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 JR吾妻線中之条駅がある場所は伊勢町である。駅の北東の山腹に伊勢宮があるので、そこからとられた地名かと思っていたが、そうではないらしい。
 案内板によると、沼田藩時代の承応2年(1653)、ここに新しく町を作るにあたり、伊勢崎の市(いち)が繁盛していたので、(ここもあやかって繁盛するよう)彼の地の市神の土を盗み取ってきて、町中(まちなか)に植えたエノキの根元に埋め、町名も伊勢町と名付けた、と「伊勢町覚書」にあるそうだ。同覚書には、その際、神明の宮を建て、記念に桜を植えたとも記されているらしい。
 一般的には、神明宮の祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)で、伊勢神宮の内宮と同じである。神社の方を町名に合わせたということのようだ。
 そのとき記念植樹された桜が、このサクラだという。ならば、樹齢は350年を超えることになる。
 所有者の快諾を得て、樹下に立つことが出来た。
 今は個人の所有となって、少々窮屈なところに立っている。かなりの老木のようで、衰勢に入ったことは否めない。それでも、可憐な花を精一杯つけていた。
 参道を脇から見おろすように立っている。
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