ページタイトル:岩角山のアスナロ ロゴ:人里の巨木たち

画像:岩角山のアスナロ
 ↑アスナロ(5.3m)
 ↓エノキ(4.7m)
画像:岩角山のエノキ
名称 岩角山のアスナロ (いわつのさんのあすなろ)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 アスナロ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 福島県本宮市和田字東屋口(注3)
 〃 3次メッシュコード 5640−23−46
 〃 緯度・経度 北緯37度32分11.6秒
           東経140度27分14.1秒
福島県指定天然記念物(1955年2月4日、岩角山全山を一括して指定)
撮影年月日 2016年5月12日

注1)1991年に旧環境庁が刊行
注2)その「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2007年1月1日、本宮市誕生。旧行政区は安達郡白沢村





 二本松市との境界近く、県道116号(二本松三春線)と東北新幹線の間に聳える小さな岩山が岩角山である。全山花崗岩(かこうがん)で出来ていて、標高は337m。
 この山は、実は南麓の天台宗和田山常光院岩角寺(わでんさんじょうこういんがんかくじ)の境内であって、かつ、福島県指定の名勝・天然記念物でもある。
 「岩角山」をどう発音するかについて、西麓の集落名が岩角(いわづの)であることから「いわのさん」と呼ばれることもあるようだが、所有者の岩角寺は「いわのさん」と濁らずに呼んでいること、福島県教育委員会が設置した案内板でも「いわつのさん」とルビを振っていることから、私のサイトでは後者のように呼ばせていただくことにした。
 岩角山(寺院としての呼び名も、「岩角寺」よりむしろ「岩角山」の方が広く用いられている)参道入口付近に、広大な無料駐車場がある。そこからアスナロを目指す。
 アスナロは、参道の突き当たり付近、右側。アスナロまでなら、ほぼ水平路。
 株立ちのアスナロで、幹の1本ずつを見れば大したことはないが、アスナロの巨木自体、数が少ないので、これはこれで立派なものである。
 せっかくだから、遊歩道(?)に沿って、名勝の景色を楽しむことにした。岩山と言っても、危険な場所は無い。
 岩角山は、総体的には木々に覆われているのだが、各所で岩塊が露頭している。ことに頂上付近では、岩が折り重なるような地形が多く見られ、いかにも岩角山の名前に相応しいように思われる。仏像が陰刻または陽刻されている岩もいくつか見られる。
 遊歩道は、岩角寺をぐるっと大回りして下に降りるように作られている。
 その終点付近に左下図のエノキがある。これも、なかなか大きい。
 なお、環境省巨樹データベースには、アスナロとエノキが登録されているのみだが、これらに次ぐ巨木もある。
 なかなか楽しいルートだった。
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