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画像:釜井の大まき_1


画像:釜井の大まき_2
名称 釜井の大まき (かまいのおおまき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アベマキ
樹高 13m(注2)
目通り幹囲 7.1m(注2)
推定樹齢 350年(注2)
所在地の地名 岐阜県恵那市串原(注3)
 
〃 3次メッシュコード 5237−63−64
 
〃 緯度・経度 北緯35度13分36秒
           東経137度25分55秒(注4)
串原村指定天然記念物(1997年8月指定)(注3)
撮影年月日 2006年2月11日

注1)串原村教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)上記の案内板による(環境庁「日本の巨樹・巨木林」には掲載なし)
注3)2004年10月25日、恵那市に合併。旧行政区は恵那郡串原村
注4)位置の精度については自信なし





 「大まき様」と敬称で呼ばれることもある。マキと言えば、コウヤマキかイヌマキ(いずれも針葉樹)を指すのが通例だが、この「大まき」は、クヌギと近縁のアベマキのことである。
 案内板によれば、ここは釜井集落の入会地で、人々が薪を求める場所であった。しかし、尾根の頂き近くにあり、かなりの大木であったこの木には敬意を表して、切ることをしなかったらしい。
 いつからともなく、敬意は畏敬の念に変わり、幹には注連縄が巻かれ、集落の安全や豊作を祈る山神様として崇められるようになったという。
 昭和46年(1971)、矢作第一ダムが建設され、釜井集落は湖底に沈んでしまったが、「大まき様」は残った。
 以前から、一度訪れてみたいとは思っていたのだが、詳細な場所がわからず、叶わなかった。
 今回、近くを訪れる機会があって、「時間の輪」の適切な説明により、難なく到達することが出来た。
 湖畔の「釜井公園」駐車場近くに開いた山道を登る。
 道は、崖上に見える小堂で、いきなり尾根道となる。「大まき様」までは、駐車場から約5分の山歩き。この時期、下草は枯れ、歩くには好都合だ。
 「大まき様」は尾根道と、沢から上がってくる道との交点に立っている。ずんぐりした体格だが、大枝を長く伸ばし、予想に違わぬ堂々とした姿だ。周辺は切り開かれ、十分な空間が与えられている。 
 根元に小さな石塔があった。注連縄は見えなかったが、散り散りになってしまった釜井の人たちにとって、今も神木であるのだろうか。
 
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