ページタイトル:川古のクス サイトのシンボル

画像:川古のクス_1 名称 川古のクス (かわごのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 21.0m(注2)
推定樹齢 3000年(注3)
所在地の地名 佐賀県武雄市若木町川古(上宿)
 〃 3次メッシュコード
       4929−67−99
 〃 緯度・経度
       北緯33度15分06.6秒
       東経129度59分36.3秒
国指定天然記念物(1924年12月9日指定)
撮影年月日 2009年8月1日
 
画像:川古のクス_2

画像:川古のクス_3

画像:川古のクス(幹と並ぶ)

注1)2004年6月に武雄市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2004年3月に佐賀県が設置した「さが名木100選」に選ばれたことを示す案内板による





 日子(ひのこ)神社境内に立つ大クスノキ。
 しかし、現在、周辺が「川古の大楠公園」として整備され、神社境内と言われても実感が湧かない。
 幹囲は21m。平成元年(1989)の「巨樹・巨木林調査」で全国第5位とされた巨木である。
 1995年に刊行された講談社「日本の天然記念物」では、根回り35m、根と幹の境界にあたる地上2m地点の幹囲は12.5m。環境庁データは地上1.3mでの値であるから、その中間の値となった。
 高さ4m地点でも、幹囲は11.4m。サイズの漸減量が小さい幹は、対峙する者に、どっしりした重量感を与える。
 幹の南側の根元には大きな空洞があったようだ(現在は合成樹脂で塞がれている)。
 かつてここに、行基(ぎょうき)作と伝える観音像があった。クスノキの中心部分を直接刻んだものである。(どんな大木も、中心部分は生命活動をしていない)
 明治の廃仏毀釈でお顔を削り取られ、昭和60年には周辺部が腐朽して剥離してしまった。像は現在、傍らの観音堂に安置されている。
 これだけ立派な大木であれば、信仰対象となるのも当然のことだろう。
画像:川古のクス(観音菩薩像)
 「肥前国風土記」に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、この地方にクスノキが栄えるのを見て「栄国(さかのくに)」と呼んだのが佐賀という地名の起源だとする伝承が紹介されているらしい。
 時代は異なるが、このクスノキも、まさしく佐賀県を代表するクスノキと言って差し支えないだろうと思われる。
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