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画像:川井の大ケヤキ

画像:川井の大ケヤキ(幹と並ぶ)
名称 川井の大ケヤキ (かわいのおおけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 31m(注2)
目通り幹囲 7.3m(注2)
推定樹齢 250年(注3)
所在地の地名 福島県大沼郡三島町川井字居平
 
〃 3次メッシュコード 5639−15−63
 
〃 緯度・経度 北緯37度28分39.8秒
           東経139度39分41.8秒
三島町指定天然記念物(1976年2月18日指定)
撮影年月日 2004年7月3日

注1)三島町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)現地の案内板による





 雪見のイチョウがある名入(ないり)の対岸に川井集落がある。このあたり、只見川左岸は広いが、右岸側は急傾斜で駆け上がっている。従って、川井からは只見川や名入を俯瞰する格好だ。
 大ケヤキは個人の所有物である。所有者の快諾を得て、根元に立った。(屋敷内を通らせていただく以外、ケヤキに至る道はない)
 水平面の端、急斜面に半ば身を乗り出すようにして、只見川を見下ろしている。斜面は北に向いているため、直射日光があたることもなさそうだ。柔らかい光と湿潤な環境を好むシャガなどの植物が群生している。
 案内板に説明があるように、土砂の流失を止め、土地の崩壊を防ぐ目的で植えられたものだろう。今では、只見川流域随一の大ケヤキとなった。
 大正13年(1924)と昭和9年(1934)の二度、対岸の名入集落に大火があった。その際、このケヤキが川井の集落に類焼が及ぶのを防いだという話も伝わっている。
 しかし、只見川はなかなかの大河である。火の粉が飛来することもあったかもしれないが、現実味は薄い。大ケヤキへの敬意を表す意味での伝承であろう。
 
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