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画像:栢野の大スギ(幹と並ぶ)
向かって右が標記の大杉。左は県天然記念物(目通り6.8m)

画像:栢野の大スギ
名称 栢野の大スギ (かやののおおすぎ)
名称の典拠 「日本の天然記念物」(注1)
樹種 スギ
樹高 36m(注2)
目通り幹囲 8.9m(注2)
推定樹齢 2300年(注3)
所在地の地名 石川県加賀市山中温泉栢野町(注4)
 
〃 3次メッシュコード 5436−22−69
 
〃 緯度・経度 北緯36度13分39.2秒
           東経136度21分35.5秒
国指定天然記念物(1928年11月30日指定)
撮影年月日 2006年6月3日(左の写真)
        2012年8月26日

注1)1995年に講談社から刊行
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)「栢野郷の由来」と題した境内に立つ案内板による(栢野大杉保存会が設置)
注4)2005年10月1日、加賀市に合併。旧行政区は江沼郡山中町





 境内の案内板によれば、神社の起源は養老元年(717)に泰澄が開山した栢野寺。栢野の名は、大杉は1本で百本に値するとして名付けられたという。伝承では、その頃すでに大杉が存在していたとされている。
 のち栢野寺は栢野社に変じ、明治20年(1887)には菅公を併祀して菅原神社と改称した。
 境内には4本の大杉が立っている。
 最大の個体は、参道脇、拝殿に向かって右手。地上5m付近で2幹に分岐している。分岐点での幹囲は5.8mと5.1m。それぞれ単独で見てもなかなかのものだ。
 昭和22年(1947)10月27日、昭和天皇がここに来られた。生憎の雨だったが、自ら傘をさしてご覧になったという。それで人々がつけた名が「天覧の大杉」。
 その3年後、昭和25年(1850)に山梨県で第1回全国植樹祭が行われた。以来、今日まで毎年1回、各県持ち回りで開催されている。
 昭和58年の第34回植樹祭は河北郡津幡町の石川県森林公園で開催された。その際、天皇が蒔かれたスギの種子はこの大杉から採取されたそうである。(上記「日本の天然記念物」より)
 写真の木道は「浮橋参道」と名付けられている。根を傷めないよう、しかし、大杉を間近に見て、手に触れてもらえるよう設置したと説明にあった。
 設置者は、栢野町町内会。地元の人々の大杉に寄せる愛情が感じられた。
 
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