ページタイトル:犬頭神社のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:犬頭神社のクスノキ(幹と並ぶ) 名称 犬頭神社のクスノキ
    (けんとうじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 愛知県豊川市千両町糸宅(ちぎりちょういとげ)
 〃 3次メッシュコード 5237−23−30
 〃 緯度・経度 北緯34度51分55.5秒
           東経137度22分32.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2017年12月10日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 豊川放水路の西に河口を開く佐奈川(さながわ)をどんどん遡ると、千両町に至る。
 犬頭神社は佐奈川左岸。千両(ちぎり)保育園の対岸に鎮座する。
 話は変わるが、昔、三河国は良質な生糸の産地として知られていたらしい。良い糸がとれる由来とでもいうべき伝説が、「今昔物語集」の「參河國始犬頭糸語」に白犬と生糸の話として載っているようだ。その白犬(の頭)を勧請したのが犬頭神社の名前の始まりという。(Wikipedia「犬頭神社」による)
 それにしても、なぜ「いぬかしら」でなく「けんとう」なのだろう。上記の伝説が仏教説話の一種であることと関係があるのだろうか。
 閑話休題。
 左図のクスノキは、正面入口の鳥居を潜って左手。コンクリート造りの倉の斜め後方に立つ。
 幹から根に向かって、カーブを描いて太くなっている。
 このクスノキが境内一の巨木なのだが、クスには注連縄がなく、手水舎の後ろに立つクワの木に注連縄が巻かれている。犬頭神社ではクワが神木なのだ。
 上記昔話には、生糸をもたらしてくれた犬の死骸を桑の木の根元に埋めたところ、そのクワには蚕がたくさんついて、良い糸がとれたとも記されているらしい。
 書き忘れていたが、犬頭神社の祭神は保食神(うけもちのかみ)で、記紀神話ではその眉から蚕が生まれたとされている。養蚕と関係が深い神社なのである。
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