ページタイトル:木田余共同墓地のシイ 当サイトのシンボル

画像:木田余共同墓地のシイ(全景)(幹と並ぶ)

画像:木田余共同墓地のシイ_1

画像:木田余共同墓地のシイ_2
名称 木田余共同墓地のシイ
    (きだまりきょうどうぼちのしい)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 13m(注2) 実際はもっと低い
目通り幹囲 9.1m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 茨城県土浦市木田余東台
 〃 3次メッシュコード 5440−11−17
 〃 緯度・経度 北緯36度06分08.5秒
           東経140度13分18.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年5月22日

注1)1997年1月10日に「土浦市指定名木・古木」に選ばれたのを機に土浦市が設置(設置年月不詳)
注2)上記案内板による
注3)同上。ただし、案内板では「胸高周6.97+2.16m」とあったのを合算した





 環境省が実施した巨樹巨木林調査のフォローアップ調査結果に、このスダジイが載っていた。
 標記の名称も掲載されていた。木田余(きだまり)は土浦市内の地名であること、お寺に所属しない共同墓地にあることの2点の情報だけを頼りに訪ねてみることにした。
 国土地理院の2万5千分の一地形図を調べてみると、木田余地内に墓地のマークが3ヶ所ある。これらのうちのどれかだろうと、これらを順に訪ねた。しかし、いずれの墓地にも、スダジイ巨木は見つからなかった。
 最後に訪ねた墓地マークは、共同墓地ではなく、宝積寺の墓地だった。それで、宝積寺さんに尋ねてみることにした。
 ちょうど奥様が庭に出ておられ、このシイのことも知っておられた。
 分かり難い場所にあるからと、地図を描いて下さり、それを待つ間にと、おいしいお茶まで用意して下さった(お土産にお茶菓子までいただいた)。この場を借りて、改めて厚くお礼申し上げたい。
 奥様が「小田町(おだちょう)墓地」と呼んでおられたところに、シイの木が立っていた。
 周辺は新しい住宅地で、およそ共同墓地とはマッチしない環境だ。墓地の方も、この木のほかに喬木もなく、カラッとした雰囲気。
 シイの根元に見える石ころのようなものは、五輪塔の一部だと思われる。かなり古くからの墓地なのだろう。生長するシイの木に飲み込まれそうな石塔も見える。
 周辺環境が変わって、スダジイの状態にも変化が起きたようだ。
 樹名を記した小さな案内板には、「葉張り 東西14.6m/南北16.7m」とあった。
 「葉張り」とは、いわゆる枝張りのことだろう。10年ほど前までは、今より樹高も高く、堂々たる枝張りの巨木だったようだ。
 現在の姿は寂しいばかり。ただ1本の大枝に生命のすべてを委ねる状況である。
 
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