ページタイトル:木の俣地蔵のかつら 当サイトのシンボル

画像:木の俣地蔵のかつら(幹と並ぶ)

画像:木の俣地蔵
名称 木の俣地蔵のかつら (きのまたじぞうのかつら)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 カツラ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 7.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 栃木県那須塩原市百村(もむら)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5539−47−83
 〃 緯度・経度 北緯37度04分26.3秒
           東経139度54分37.7秒
天然記念物指定 なし(注4)
撮影年月日 2012年9月28日

注1)「とちぎ名木百選」に選ばれたことを示す樹名板(栃木県が設置?)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)2005年1月1日、3市町が合併して那須塩原市誕生。旧行政区は黒磯市
注4)那須塩原市公式ホームページでは文化財の種別が記念物、区分が史跡となっている(現地の標柱の表示は「史跡」1969年1月1日指定))。たとえ、史跡だとしても、市から文化財として保護されていることは間違いない





 那珂川の上流部右岸を、県道369号(黒磯田島線)で深山ダムに向かう。
 木の俣地蔵は、深山トンネルの手前300mほど。県道脇に立派な駐車場がある。駐車場から地蔵堂までは、山道を160m。(2012年9月現在、国土地理院の地形図に示されている歩道より近いところに参道がある)
 カツラは、その参道の途中。駐車場からは100mくらい歩くだろうか。
 今は塞がれているが、上写真の裏側では、幹に大きな空洞がある。伝説では、この空洞に、安部貞任(あべのさだとう)が守り本尊である地蔵像を安置した。守り本尊をここに置いたまま戦さに臨んだため、源頼義に敗れたというのである。
 前九年の役(1051〜1062)は、今から約900年前。その当時、既にこのカツラがあり、しかも、それからほとんど成長していないことはありえない。
 守り本尊云々は史実でないにしろ、この伝説からは、安部貞任が、当地では人々から慕われていた人物であったことを想像させる。
 その地蔵像は、今は地蔵堂に安置されていると思われる。カツラの根元には、その身代わりとして、小さな石地蔵が置かれていた。
 
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