ページタイトル(八坂神社のシイ) サイトのシンボル

画像:八坂神社のシイ

画像:八坂神社のシイ(全景)

画像:八坂神社のシイ(幹と並ぶ)
名称 八坂神社のシイ (やさかじんじゃのしい)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 茨城県北茨城市大津町北町字後粟野
 
〃 3次メッシュコード 5540−26−03
 
〃 緯度・経度 北緯36度50分33.5秒
           東経140度47分11.1秒
北茨城市指定天然記念物(1984年7月5日指定)
撮影年月日 2005年3月26日

注1)北茨城市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)現地の案内板による





 国道6号を南下して、福島県から茨城県に入り、近代日本画の巨匠たちが集ったことで有名な五浦(いづら)への分岐点を過ぎると間もなく、左手前方の高台に、この木が見えてくる。(ただし、付近に駐車場がないので、車で訪れるときは注意)
 椎の巨木は、八坂神社境内の縁、市街地を見下ろすような位置に立っている。地上3mほどで2幹に分かれ、存分に大枝を広げている。
 八坂神社の祭神は素盞嗚命(すさのおのみこと)。平凡社「茨城県の地名」によれば、以前は牛頭天王と称していたが、明治2年(1869)、現社号に改めたという。国境近くに位置することでもあり、「関の鎮守」と尊崇されていたようだ。
 大椎は、まさしく老武神の面構えである。高台にあって強風をまともに受けるものだから、枝の折損もしばしばであっただろう。枝葉を失い、白骨化した部分と、旺盛な生命力に満ちた部分とが、複雑に絡み合っている。満身創痍は、武功の勲章ということか。
 しかし、樹勢はなかなかのもので、よほどここが気に入っていると見える。
 幹の中ほど、赤い点がおわかりだろうか。誰が供えたか、ダルマさんが置かれていた。武神の顰めっ面を和らげようというのだろうか。茶目っ気のある人がいるものだ。
 なお、このあたり、八坂神社は数社あり、同じ町内にも、住宅地の方にもう1社ある。シイの木の八坂神社は、国道6号沿いにあるのでお間違いなく。
 
ボタン:茨城県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る