ページタイトル:小長井のオガタマノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:小長井のオガタマノキ(幹と並ぶ)_1

画像:小長井のオガタマノキ(幹と並ぶ)_2

画像:小長井のオガタマノキ(全景)
名称 小長井のオガタマノキ
    (こながいのおがたまのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 オガタマノキ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 9.1m(注2)
推定樹齢 1000年以上(注3)
所在地の地名 長崎県諫早市小長井町川内(注4)
 〃 3次メッシュコード 4930−31−12
 〃 緯度・経度 北緯32度55分56.6秒
           東経130度09分08.8秒
国指定天然記念物(1951年6月9日指定)
撮影年月日 2015年3月23日

注1)2012年3月に諫早市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による
注4)2005年3月1日、諫早市に合併。旧行政区は北高来郡小長井町





 国の天然記念物になってから60年以上を経て、今なお衰えを見せないどころか、これがオガタマノキだとは信じられないような大迫力の名木である。何故これが特別天然記念物でないのだろう。
 オガタマノキの名は「招霊(おぎたま)」から転じたとされているようだ。サカキの代わりに玉串として用いられることもあるらしい。
 神社に植えられることが多いオガタマノキだが、もともと日本の自生種である。モクレン科に属し(花を見るとわかる)、西日本各地に分布するようだが、特に長崎県の内陸でオガタマノキがよく見られるように思う。この特大のオガタマノキも自生だという。
 天然記念物指定当時の説明が今も掲示されている。
 それによると「約五十年前地上五米(メートル)位のところから一度伐採(。)其(そ)の後二十年前(にもう)一度伐採した(。)この時住宅一戸分の材木は殆んどこれで補ったという」(括弧部分は私が勝手に補足した)
 説明に50年前とあるのは、訪問時の110年前ということになる。上から見ると幹の中央部分が欠けているように見えるのは、その時ここに立っていた幹が切られたからだろう。
 なお、伝説にはとんでもない誇張もあるもので、昔はこのすぐ下まで海で、この木に舟を繋いだという話もあるようだ。
 しかし、オガタマノキが立つ場所の標高は約50m。仮に西暦1000年からここに立っていたとしても、1000年前の海面が今より50mも高かったとは信じがたい。
 JR長里駅の近くから、長里川(ながさとがわ)左岸を遡り、打越、寺ノ元を過ぎた先の路傍に立っている。(立派な駐車場あり)
ボタン:長崎県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る