ページタイトル:事任八幡宮のクスノキ サイトのシンボル

画像:事任八幡宮のクスノキ
 拝殿の後方には大杉も見える


画像:事任八幡宮のクスノキ
名称 事任八幡宮のクスノキ
    (ことのままはちまんぐうのくすのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 31m(注2)
目通り幹囲 6m(注2)
推定樹齢 300年以上(注3)
所在地の地名 静岡県掛川市八坂
 
〃 3次メッシュコード 5238−10−56
 
〃 緯度・経度 北緯34度47分53.5秒
           東経138度04分31.3秒
掛川市指定天然記念物(2000年2月24日指定)
撮影年月日 2006年12月24日

注1)掛川市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)上記案内板による。注3の旧環境庁調査では、境内に樹高30m、目通り5.0mのクスノキがあることになっている。それが多分これだと思うが、幹囲は明らかに5mをかなり超えている。調査後20年弱で幹囲が1mも増えたとは思えないのだが・・・
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 道の駅掛川の近くに事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)が鎮座している。
 社名は「思いのままに所願成就」の意味とされ、延喜式神名帳に見える「己等乃麻知(ことのまち)神社」に比定される古社だ。集落名も宮村。「枕草子」の「社は」の段には、「ことのままの明神」とある。神社は古くからよく知られていた。
 文字が「事任」となったのも古いことらしく、「海道記」の貞応2年(1223)4月12日条には「事任といふ社に参詣す、(中略)社のうしろの小河を渡れは、小夜の中山にかかる」と記されている。(以上、平凡社「静岡県の地名」による)
 「うしろの小河」は逆川(さかがわ)のこと。「小夜の中山」は、掛川と金谷の間に横たわる峠で、東海道の難所の一つ。
 事任八幡宮は、現在でもなかなか立派な神社で、社殿や境内はよく整い、塵一つ落ちていない。たまたま宮司さんの奥さんにお会いして、これだけの神社を一家族で切り盛りされていることを知った。
 巨木探訪では、しばしば社寺を訪れる。開放的な環境をいいことに、ずいぶんわがままな参詣者(利用者と言った方がいいかも)を見かけることもある。陰で支える力を忘れがちになるのも、実際に身体を動かして作業する機会が少なくなったことと無関係ではあるまい。(他山の石としたい)
 前置きが長くなった。
 天然記念物のクスノキは、石段下の広い平面に、幹を斜めに傾けて立っている。樹勢が良く、長く伸びた枝先は、平面を横切って反対の端の方まで達している。
 クスノキも、こんな環境にあって、よく育ったのだろう。
 
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