ページタイトル:頭之宮四方神社のスギ 当サイトのシンボルマーク

画像:頭之宮四方神社のスギ(幹と並ぶ) 名称 頭之宮四方神社のスギ
    (こうべのみやよもうじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 三重県度会郡大紀町大内山間弓(注2)
 〃 3次メッシュコード 5136−32−38
 〃 緯度・経度 北緯34度17分02.0秒
           東経136度21分33.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年3月29日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注2)2005年2月14日、度会(わたらい)郡内の2町1村が合併して大紀町(たいきちょう)誕生。旧行政区は度会郡大内山村





 JR紀勢本線大内山(おおうちやま)駅の北方約600m。大内山川の支流唐子川(からこがわ)右岸に頭之宮四方神社が鎮座する。
 境内に設置された由緒記によれば、祭神及び、神社創立に至った経緯はおよそ次のようである。
 祭神は唐橋中将光盛(からはしちゅうじょうみつもり)卿。桓武天皇の後裔とされているらしい。
 唐子川の奥に断崖絶壁が聳え、その山上に「中将倉(ちゅうじょうぐら)」と呼ばれる場所がある。そこではかつて唐橋中将光盛が居城を構えていた。
 時代が下り、ある日、村の子供たちが唐子川で水遊びしていると、上流から髑髏(どくろ)が流れて来た。それを見つけた子供たちが、今度は髑髏と遊んでいたところ、一人の老人が見咎め、不浄だと諭して髑髏を捨てさせた。
 すると老人は、見る間に気が狂い、大声を発して「予は唐橋中将光盛なり。今此の辺りにて童子を相手に楽しく嬉戯しているにも拘らず、汝来たりて予に向って屈辱を加え遊びを妨げた。もし予の髑髏を崇め祀らわば汝の乱心を止め、万民に幸福を与え永く守護する」と宣った。村人がこれに従い、その髑髏を祀ったのが頭之宮四方神社の始まりだそうである。
 全国唯一の頭の神様だそうで、頭を守護し、知恵を授ける御利益があるらしい。
 私もそろそろ認知症に陥っておかしくない年齢である。しっかり祈らせていただいた。
 さて、大杉である。
 唐子川に沿って延びる境内の向かって右側(唐子川側)に、縦に2本並ぶスギが大きい。環境省資料で526cm、490cmとされている2本と思われるが、今はもっとずっと大きい。
 実測して確かめたかったところだが、参詣者が多く、不審な行為と思われても困るので諦めた。
ボタン:三重県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る