ページタイトル:高照寺ノ乳公孫樹 ロゴ:人里の巨木たち

画像:高照寺ノ乳公孫樹_1

画像:高照寺ノ乳公孫樹_2
名称 高照寺ノ乳公孫樹
    (こうしょうじのちちいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 10.0m(注2)
推定樹齢 1000年(注2)
所在地の地名 千葉県勝浦市勝浦
 〃 3次メッシュコード 5240−52−75
 〃 緯度・経度 北緯35度08分55.9秒
           東経140度18分57.7秒
千葉県指定天然記念物(1935年3月26日))
撮影年月日 2014年5月17日

注1)2010年2月に千葉県教育委員会と勝浦市教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による





 日蓮宗伝光山高照寺は、勝浦漁港から400mほど内陸側。繁華な市街地のお寺である。
 塀の外に、「勝浦朝市発祥之地」と記した標柱が立っている。400年以上も続く、伝統ある朝市である。
 事前調査不十分で、ちょうどその朝市の開催時間に訪ねてしまい、駐車場所を探すのに苦労した。朝市がなければ、高照寺まで車で行ける。(後日、調べてみたら、高照寺前の「仲本町通り」朝市は、毎月16日〜月末、午前6時〜11時。水曜は休み)
 大イチョウは墓地に立っている。領分を分け合うのでなく、イチョウと墓石が共存しているといった印象。
 案内板に紹介されていた「寺伝」を引用しよう。
 「千余年の昔一聖僧この地で法華経読誦により里人の乳不足で悩める婦人を治し、乳飲み子の成長を容易にしたという。僧の死後、里人徳を偲び墓上にイチョウを一樹を(ママ)植えたところ、生長するに応じ乳柱を生じて、乳汁不足の者は来り詣でこれを治すに効能顕著なり」
 かつてはもっと背が高かったようだが、100年ほど前に起きた火災で、幹の上部が枯れてしまったらしい。
 傾いた幹を支える支柱が幹に食い込んでいる。ずいぶん前から支えられ続けてきたのだろう。元気のない大枝も多数目につく。
 千年はどうかとしても、ここまで長生きしてきた老イチョウである。もうひとふんばりしてもらいたいと思う。
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