ページタイトル:皇大神宮のスギ 当サイトのシンボル

画像:皇大神宮のスギ(最大のスギ)(幹と並ぶ)


画像:皇大神宮のスギ(参道途中のスギ)
 参道上にもスギ巨木が


画像:皇大神宮のクスノキ
 クスノキ(目通り5.8m)
名称 皇大神宮のスギ (こうたいじんぐうのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 50m(注1) 実際はもっと低い
目通り幹囲 10.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 三重県伊勢市宇治館町(内宮神域)
 〃 3次メッシュコード 5136−55−48
 〃 緯度・経度 北緯34度27分14秒
           東経136度43分30秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年6月12日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 「お伊勢参り」の「伊勢神宮」は、実は通称で、単に「神宮」と呼ぶのが正しい。神宮は天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭神とする皇大神宮(内宮)と、豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭神とする豊受大神宮(外宮)とから成り、両宮は約6km離れている。
 皇大神宮は、五十鈴川のほとりに鎮座する。
 無料駐車場に車を置き、五十鈴川に架かる宇治橋に向かう。その先は皇大神宮の宮域だ。
 宇治橋は、平成25年(2013)に行われる第62回式年遷宮に向けて、架け替え工事中だった。新橋の渡り初めは今年(2009)11月3日の予定だとか。昔ながらの工法に則った作業のようだ。既に概形を現した新宇治橋を横目に、仮橋を渡る。
 式年遷宮とは、20年に一度、正殿(しょうでん)を始め、御垣内(みかきうち)の建物全てを建て替える大祭である。第62回遷宮の準備は、平成17年(2005)から始められているという。
 第62回ということは、既に61回もこの大事業を行ってきたということだ。20年×61回=1220年もの長い間、歴史の荒波を越えて、営々と続いてきた思いの強さに、自然に頭が下がる。
 平日、朝の参拝だったため、参詣客の姿は疎ら。制服に身を包み、黙々と参道の落ち葉掃きをする人の方が多いくらいだ。こうやって、参道を清掃し、散水車が水で清める作業も、毎日行われているのだろうか。
 順路に従って参道を進むと、巨木が次々と顔を出す。やはりスギが圧倒的に多い。
 参詣者は参道から逸れることが出来ないので、林内の巨木は遠望するのみだが、目通り6mを超えそうな大杉が、たくさん目につく。いったい何本あるのだろうか。
 旧環境庁資料では、4本のみデータが掲載されている。その一方で、目通り3m超の巨樹が1300本あるとも書かれている。すばらしい「巨木の森」である。
 掲載された中で最大の大杉は、参道の最奥部、正宮を仰ぎ見る位置の近くに立っている(左上図)。
 2本の融合木だ。うち1本は、かなり傷みが進みつつあるようだ。
 目通り10mともなると、辺りを睥睨しているような印象を受けるものだが、このスギからは、そんな感じを受けなかった。このスギに魅力がないわけではなく、周囲の木々たちも、それに劣らぬ威厳を保っているように思えるからだ。
 なんとも不思議な森である。


画像:皇大神宮のスギ(根張りの逞しいスギ)
 
ボタン:三重県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る