ページタイトル:神崎の大クス ロゴ:人里の巨木たち

画像:神崎の大クス_1

画像:神崎の大クス_2
  名称 神崎の大クス (こうざきのおおくす)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 クスノキ
樹高 27m(注1)
目通り幹囲 10.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県香取郡神崎町神崎本宿
 〃 3次メッシュコード 5340−63−82
 〃 緯度・経度 北緯35度54分21.1秒
           東経140度24分01.6秒
国指定天然記念物(1926年10月20日指定)
撮影年月日 2014年5月12日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による





 利根川に架かる神崎大橋南詰め近くの高台に、神崎神社が鎮座する。
 祭神は天鳥船命(あめのとりふねのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)など5柱。白鳳2年(651)創祀と伝える古社だという。(案内板より)
 社殿の横に立つ株立ちのクスノキが、国指定天然記念物のクスノキである。
 文化庁・千葉県教委・神崎町教委の3者が連名で設置した案内板によれば、延宝2年(1674)、徳川光圀が当社に参詣、その際、「この木は何というもんじゃろうか」と自問・感嘆したという。以来、この木は「ナンジャモンジャ」と呼ばれるようになったと言い、国指定時の解説文にも「本樹ハ此地方ニテ古來なんじやもんじやと呼バレタルモノナリ」とある。
 時代が下って、明治42年(1909)12月、神崎神社の神殿が炎上した際、クスノキも類焼。「基部ト東南側ノ幹壁」を残してかつての主幹は失われた。従って、天然記念物に指定された時点で、既に本体は枯れていたのである。解説文も、「幹ノ基部ヨリ發生セル五本ノ蘗(ひこばえ)アリ」と、普通は無視されて当たり前な、伸びて間もない蘗(ひこばえ)について触れている。
 何とも不思議な天然記念物指定である。
 
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