ページタイトル:黒石のツクバネガシ 当サイトのシンボル

画像:黒石のツクバネガシ(幹と並ぶ)

画像:黒石のツクバネガシ
名称 黒石のツクバネガシ
    (くろいしのつくばねがし)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ツクバネガシ
樹高 13m(注1)
目通り幹囲 6.1m(注1)
推定樹齢 800年(注2)
所在地の地名 兵庫県赤穂郡上郡町旭日乙(黒石)
 〃 3次メッシュコード 5234−32−05
 〃 緯度・経度 北緯34度55分34.2秒
           東経134度18分48.0秒
上郡町指定天然記念物(1986年3月25日指定)
撮影年月日 2011年5月14日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)上郡町と上郡町教育委員会が連名で設置した案内板による





 佐用郡との郡境近く、船岩(標高508m)の西に黒石という集落がある。360〜390mの高台の集落だ。
 集落を南北に貫く一本道を進んで行くと、「ツクバネガシ」と書かれた小さな案内標識があった。案内に従って西に曲がる。細い自動車道の終点まで行くと、そこにも案内標識。ここからは、家々の間の細い道を150mほど歩く。
 町まで遠いこのような集落では、世代交代とともに家が失われて行く。道の入口の家も、もう人が住まなくなって相当な時間を経ているのだろう。
 シカの食害にも悩まされているようだ。屋敷や畑の周囲に網が設置されている。家のすぐ横を通るこの道にもシカの糞が落ちている。
 兵庫県最大のツクバネガシ(訪問時現在、環境省調査値による)は、モウソウ竹の林に囲まれて立っていた。
 根回りはそれほどでないが、やや身をくねらせつつ、四方に長く大枝を伸ばしている。なかなかの枝ぶりである。
 根元には五輪塔があったらしいが、今はもう形を留めてはいない。はっきり認められるのは、空輪だったであろう石塊のみ。その周囲を落葉が厚く埋め尽くしている。
 こんな様子を見ていると、ツクバネガシが木々の王者としてこの空間に君臨しているのはもちろんだが、時の流れにおける里程標のようにも思えてきた。
 
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