ページタイトル:御船神社のスダジイ 当サイトのシンボルマーク

画像:御船神社のスダジイ

 ↑境内一のシイ  ↓第二のシイ

画像:御船神社のスダジイB
名称 御船神社のスダジイ
    (みふねじんじゃのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 6.6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 石川県鳳珠郡能登町小木(おぎ)(注2)
 〃 3次メッシュコード 5537−71−58
 〃 緯度・経度 北緯37度17分53.5秒
           東経137度13分39.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年6月8日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2005年3月1日、2郡に跨がる3町村が合併して鳳珠郡能登町誕生。旧行政区は珠洲郡内浦町





 能登半島九十九湾(つくもわん)、小木港の南西高台に御船神社が鎮座する。
 石川県神社庁の神社紹介ページによれば、祭神は猿田比古神(さるたひこのかみ)。弘長元年(1261)の創立遷座と伝えられるとのこと。
 境内の由緒碑は少し異なり、サルタヒコの他に住吉三神を祭神とし、さらに相殿には金刀比羅神を祀っているとある。創立に至った経緯についても述べ、往古、当地旧字九十九端字御船アの漁師次右衛門ほか2名が小舟で漁をしていたところ、突然風が吹いて沖に流され、佐渡島の小木港に流れ着いた。生命が無事だったことを神の加護と信じた3名は、彼の地から船魂神と猿田彦命を勧請、神社を建立した。(字御船アとあるのは、地理院地図に見える御舟アのあたりなのだろうか?) その後、弘長元年に現在地に遷座とこのと。
 祭神からも、由緒からも、いかにも漁業関係者の信仰を集めるに相応しい神社である。
 境内のスダジイを訪ねた。
 残念ながら、最大のスダジイは3幹のうちの2幹を失い、規模がずいぶん小さくなってしまっていた。
 社殿ではなにやら神事が行われていたようなので、長居は無用と、海の景色を見るため、ぶらりと歩き始めた。
 途中で出会った男性が、「船を撮りに来たのか」と声を掛けてきた。首にカメラをさげた私を、取材のカメラマンと思ったらしい。話を聞いて分かったのだが、大和堆(やまとたい)へ操業に向かう船団が小木港に集結し、間もなく出港とのこと。神社での神事もそれに関係するのだろうか。
 大和堆は300kmほど沖合の漁場だ。漁船と言ってもみな見上げるほどの大型船である。それらが集結する様子はまさに偉容で、町の人も興奮するわけだ。
 大和堆では北朝鮮の違法操業のニュースをしばしば聞く。なかには水産庁の取締船に銃口を向ける者もいるらしい。
 私も心中で安全な航海・操業と豊漁を祈らせていただいた。
ボタン:石川県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る