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ページタイトル:加藤神社のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:加藤神社のクスノキ(幹と並ぶ) 名称 加藤神社のクスノキ (かとうじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 熊本県水俣市陣内1丁目
 〃 3次メッシュコード 4830−23−43
 〃 緯度・経度 北緯32度12分30.6秒
           東経130度24分48.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2018年3月28日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 水俣市役所から南東に約600m。水俣城跡の西側に、道路を挟んで加藤神社が鎮座する。
 市街地の神社で、境内に遊具が多く設置されている。近隣の子供たちの遊び場になっているのだろう。
 神社の沿革を記した案内板によると、慶長16年(1611)に没した主君加藤清正のために、水俣城代中村将監は、城内に霊廟と法林山妙勝寺を創建、冥福を祈った。これがそもそもの始まり。
 しかし、間もなく加藤家に代わって細川家が肥後国を領するようになり、徐々に粗末に扱われるようになって来たのだろう。寺地は荒れて霊屋も礎石が残るのみとなり、木々が繁って「おたまや森」と呼ばれるようになったという。
 明和9年(1772)、当地の総庄屋深水氏がそれまで預けられていた西念寺から霊牌の返却を受けたようだ。荒廃を惜しんだ深水氏が妙勝寺を再興したということなのだろうか。そして、明治の廃仏毀釈で加藤神社となった。
 クスノキは拝殿に向かって右手前。根を拡げて凜と立つ姿は頼もしい。
 「おたまや森」の生き残りだろうか。それとも、妙勝寺再興の頃に植えられたものだろうか。
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