ページタイトル:三朝神社のムクノキ 当サイトのシンボル

画像:三朝神社のムクノキ(幹と並ぶ) 名称 三朝神社のムクノキ (みささじんじゃのむくのき)
名称の典拠 なし
樹種 ムクノキ
樹高 不明
目通り幹囲 6.2m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 鳥取県東伯郡三朝町三朝
 〃 3次メッシュコード 5333−07−81
 〃 緯度・経度 北緯35度24分31.2秒
           東経133度53分43.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年9月26日

注1)環境省2000年フォローアップ調査による





 三徳川(みとくがわ)左岸、住宅や宿泊施設が錯綜する温泉街の一角に三朝神社が鎮座している。
 祭神は、三朝温泉の発見者大久保左馬之祐(おおくぼさまのすけ?)が信仰したという大久保大明神はじめ、多数。まさに温泉の神社で、鳥居を潜ったところにある手水所にはラジウム温泉が引かれている。(境内の案内板より)
 境内の縁に、ムクノキの巨木が立つ。ここにもう1本支幹があったものか、半面が大きく削がれ、ちょっと痛々しい。
 ムクノキの傍らに「三朝小唄」の説明があった。
 昭和2年(1927)、野口雨情・中山晋平のコンビが世に送り出した歌が大ヒットとなり、2年後の昭和4年には、マキノプロダクションによって映画化もされたようだ。
 その映画の1シーンに、ヒロインの村娘お久がムクノキに寄りかかる場面があるのだろうか。案内板には、写真も掲載されていた。
 写真の姿と見比べて、それから80年以上を経た今も、ムクノキの様子がほとんど変わっていないことに驚いた。
 ヒトの営みによって周辺の風景が大きく変わったにもかかわらず、半身を削がれた姿のまま、80年以上も何くわぬ顔で生き続けてきたわけだ。「痛々しい」などと思いあがった自分が恥ずかしい。
 ヒトだけが生きているのでないことを、改めて思い知らせてくれたムクノキである。
 
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