ページタイトル:山王宮日吉神社のシイ 当サイトのシンボル

画像:山王宮日吉神社のシイA

画像:山王宮日吉神社のシイB
名称 山王宮日吉神社のシイ
    (さんのうぐうひよしじんじゃのしい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 25m(注1) 実際はもっと低い
目通り幹囲 6.6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 京都府宮津市宮町
 〃 3次メッシュコード 5335−21−45
 〃 緯度・経度 北緯35度32分24.9秒
           東経135度11分18.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年5月12日


注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 宮津市街地北西部に標高120mの滝上山が聳え、その南東麓に日吉神社が鎮座している。
 案内板によれば、創建年暦不詳。近江坂本の日吉大社(ひえたいしゃ)より分霊を勧請したことに始まる。ずっと山王社の名で親しまれてきたが、明治の神仏分離で日吉神社に改められたという。
 貞享5年(1688)建立の本殿は京都府指定文化財。天保5年(1834)建立の拝殿は京都府登録文化財。広々とした境内は清掃が行き届き、なかなか立派な神社である。
 10月10日の例祭では、「赤ちゃんの初土俵入り」が行われることでも知られる。化粧まわしを着けた幼児が、見えない神様と相撲を取ることによって健康を授かるという珍しい神事だ。幼な子にとってみれば迷惑なことで、出場する子供たちの泣き声と、それを見物する人たちの歓声で、大いに賑わうそうである。
 スダジイは参道の途中。内部はすっかり朽ち果て、皮一枚で立っている。しかし、威厳に満ちた姿はさすがである。この状態なりに、樹勢は良好そうに見える。
 環境省データにはないが、参道の反対側にもスダジイ巨木がある。大枝をすべて失い、ちょうど強剪定後のイチョウを思わせるような姿である(下図)。新しく生えた小枝が表面を隙間なく覆い、樹肌が見えない。従って、着物を着た上から測るようなものだが、ちらっと見える根際の様子から想像すると、かなりの幹囲がありそうだ。
 滝上山は、もともとスダジイの林だったのではなかろうか。社殿の背後に回ってみると、自然植生らしきスダジイを多く見かける。なかには巨木の域に達したものもあるが、ここに紹介した2本に比べれば、まだずっと細いようだ。
 
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