ページタイトル:胸形神社のエノキ サイトのシンボル

画像:胸形神社のエノキ

画像:胸形神社のエノキ_2

画像:胸形神社のエノキ(幹と並ぶ)
名称 胸形神社のエノキ (むなかたじんじゃのえのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エノキ
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 300年以上(注3)
所在地の地名 栃木県小山市寒川
 
〃 3次メッシュコード 5439−35−38
 
〃 緯度・経度 北緯36度16分41.8秒
           東経139度43分32.1秒
小山市指定天然記念物(1976年8月1日指定)
撮影年月日 2007年4月29日


注1)小山市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)上記案内板による





 巴波川(うずまがわ)左岸堤防の下に、胸形神社が鎮座している。
 祭神は田心姫命(たごりひめのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、多岐津姫命(たぎつひめのみこと)の3女神。文字は異なっているが、福岡県の宗像大社(むなかたたいしゃ)と同じ神を祀っている。
 宗像3女神は、本来は海の神様である。何故、内陸のこの地におわすのだろうか。思うに、巴波川の度重なる洪水に悩まされたこの地の人々が、治水を願って勧請したのだろうか。
 しかし神様の力も、時に及ばないことがあるようで、昭和16年(1941)には、社殿が流失するほどの洪水に見舞われてしまった。(案内板によれば、エノキが根上りのように見えるのは、洪水で根元の土砂が流失したためという)
 天然記念物のエノキは、鳥居の手前、向かって左手に立っている。
 多くの大枝を残してはいるが、残念ながら、樹勢が良くない。平成6年(1994)に樹勢回復措置がとられたようだが、あまり効果はなかったのだろうか。ほんの1〜2年前の写真に比べても、めっきり衰えてしまったように見える。
 旧環境庁調査によれば、エノキとしては栃木県で最大の個体である。なんとか、生きながらえて欲しいものだ。

※残念ながら枯死してしまった。平成19年(2007)6月19日に文化財指定が解除され、同6月23日に伐採された。(ただし、幹の下部はまだ残っているようだ)(2014.1.6追記)
※※いつも貴重な情報をお寄せ下さるNさんによると、その後、残っていた下部も伐られ、今は切株が残るのみとのことである。(2015.6.4追記)
※※※上の追記について、現状とは違うというご指摘をEさんからいただいた。添付された写真を拝見すると、エノキ自体はまだ切株になっておらず、2014.1.6追記の状態を維持しているように見える。ただし、変化もあった。その後、すぐそばに若いエノキが2本植えられたことだ。それらが葉をたくさんつけていて、一部の葉が古株から出ているようにも見えたので、わがままを言ってEさんから別の写真も送っていただいたのだが、子細に点検すると、やはり大エノキ自体は枯死してしまったようだ。(2017.07.21追記) 
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