ページタイトル:無能寺の笠マツ ロゴ:人里の巨木たち

画像:無能寺の笠マツ 名称 無能寺の笠マツ (むのうじのかさまつ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アカマツ
樹高 6.2m(注2)
目通り幹囲 2.8m(注3)
推定樹齢 400年以上(注2)
所在地の地名 福島県伊達郡桑折町上町
 〃 3次メッシュコード 5640−64−11
 〃 緯度・経度 北緯37度51分00.5秒
           東経140度31分03.1秒
福島県指定天然記念物(2008年4月4日指定))
撮影年月日 2016年5月12日

注1)2011年3月31日に桑折町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による
注3)福島県総合緑化センター刊行「緑の文化財」による





 桑折町役場の北東100mほどの位置に、浄土宗守一山学運院無能寺がある。
 浄土宗公式サイトの寺院紹介ページによると、慶長元年(1596)に良然(りょうねん?)上人が創建したお寺で、当初は大光山正徳寺と称していたが、のち無能上人(1683〜1719)の弟子不能が、師の徳を慕って寺号を無能寺と改め、開山に仰いだという。(境内に無能上人の墓がある)
 本堂の手前に姿の良い笠松が立つ。
 明治14年(1881)、明治天皇東北巡幸の際、無能寺で小休止。この松がお気に召したのだろう。随行した宮内大輔杉孫七郎に、松に名を与えるよう命じられたらしい。
 杉は、「おほきみの みかげの松の 深みと(ど)り 夏も涼しき 色に見えつつ」の歌を添えて「御蔭廼松(みかげのまつ)」と命名したという。(案内板より)
 その当時、既に樹齢300年とされていたらしい。無能寺と改称した頃に植えられたと考えられているようだ。
 県の天然記念物に相応しい、素晴らしい笠松である。
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