ページタイトル:名古屋城のカヤ 当サイトのシンボルマーク

画像:名古屋城のカヤ 名称 名古屋城のカヤ (なごやじょうのかや)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カヤ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 8.1m(注2)
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 愛知県名古屋市中区本丸
 〃 3次メッシュコード 5236−67−12
 〃 緯度・経度 北緯35度11分02.7秒
           東経136度53分51.8秒
国指定天然記念物(1932年7月25日指定)
撮影年月日 2019年11月21日

注1)設置者名・設置年月とも不詳。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による





 私が所属する団体の親睦旅行で名古屋城を訪ねた。主な目的は復元された本丸御殿だったが、少しだけ時間に余裕があったので、ちょっと失礼して、カヤに対面。
 時あたかもG20外務大臣会合の前日で、名古屋はその開催市。その影響なのかどうか、名古屋城にも進入禁止区域が設けられ、警察官が警備に当たっていた。
 カヤは、警備区域の境界部にあって、普段ならば360度どこからも見ることが出来るのだろうが、この日は限られた方向からしか見られなかった。
 根元から複数の幹に分かれ、「箒榧(ほうきがや)」とか「千本榧」とか呼ばれることのあるタイプのカヤである。
 多くの支柱で支えられ、一部はワイヤで引っ張られたりしているが、樹勢は悪くなさそうだ。
 細い下枝を整理した方が見栄えがすると思うのだが、天然記念物であるから、勝手に手を加えることは出来ないのだろう。
 案内板によると、『慶長二十年(一六一五)、初代藩主徳川義直が大坂に出陣するにあたり、実を食したと伝えられる』そうである。
 大坂夏の陣は徳川の天下を不動のものとした戦さである。その故事にあやかり、代々の『尾張藩主は毎年正月にその実を食べて新年を祝ったと言われている』とか。
 名古屋城及び本丸御殿は昭和20年(1945)の空襲で焼失。カヤも火を浴びたらしいが、幸い枯死を免れ、今日にその姿を伝えている。
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