ページタイトル:中村のサルスベリ ロゴ:人里の巨木たち

画像:中村のサルスベリ 名称 中村のサルスベリ (なかむらのさるすべり)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 サルスベリ
樹高 8m(注2)
目通り幹囲 2.9m(注3)
推定樹齢 200年(注2)
所在地の地名 長野県長野市桜字中村
 〃 3次メッシュコード 5538−01−02
 〃 緯度・経度 北緯36度40分37.1秒
           東経138度09分13.6秒
長野市指定天然記念物(1997年4月1日指定)
撮影年月日 2015年10月8日

注1)1997年4月5日に長野市教育委員会と「サルスベリ保存委員会」が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)長野市文化財データベース「デジタル図鑑」による
注3)同上。正確には「根元の幹囲2.92m」とある





 現在の長野市の住所に「芋井(いもい)」の名はないが、昭和29年(1954)に長野市に編入される前の芋井村一帯は、今も芋井地区と呼ばれる。このサルスベリが立つ大字桜も芋井地区に含まれる。
 サルスベリが立つ場所は、国指定天然記念物の「素桜神社の神代ザクラ」から、直線距離で約800m。「桜」という大字名は、てっきりこの神代桜に因むものと思っていたが、神代桜が立つのは大字桜ではなく大字泉平。してみると、ここはいったい何故「桜」なのだろう?
 閑話休題
 長野県はリンゴ生産が盛んだ。生産量は青森県に次いで全国第二位。
 芋井地区でも、リンゴをよく見る。大字名が桜であっても、サルスベリの周囲に桜は見えず、リンゴの木が多い。
 さて、サルスベリだが、素晴らしいの一語に尽きる。折損枝もあるが、今でも大きく枝を広げている。これだけの老木にしては見事なものだ。
 サルスベリは漢字で百日紅と書く。実際に100日間も咲くのかどうかは別にして、花期が長いことがその名の由来となった。
 しかし、サルスベリは夏の花。さすがに10月にはもう咲いていない。その代わり、赤く熟したリンゴがたわわに実り、青空に映えて美しかった。
 私には、花期が過ぎてしまったサルスベリの代役として、リンゴがもてなしてくれたように思われた。
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