ページタイトル:中奥十二社神社のスギ 当サイトのシンボルマーク

画像:中奥十二社神社のスギ(幹と並ぶ) 名称 中奥十二社神社のスギ
    (なかおくじゅうにしゃじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 24m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 奈良県吉野郡川上村中奥
 〃 3次メッシュコード 5136−30−51
 〃 緯度・経度 北緯34度18分03.0秒
           東経136度00分36.7秒
奈良県指定天然記念物(1985年3月15日、「十二社神社社そう」の名称で社叢全体を一括指定)
撮影年月日 2023年9月9日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)地表面から1.3mの高さで実測





 奈良市と和歌山県新宮市を結ぶ国道169号は、吉野川の谷を走った後、紀伊半島の東西を分ける分水嶺を新伯母峯(しんおばみね)トンネルで越えると、熊野川(新宮川)の最大の支流である北山川の谷を下る。そして本流との合流点で国道168号と出会ってからは168・169号の重複区間となって新宮市に至る。つまり紀伊半島の東西二大河川に沿って走る国道なのである。
 全線の大半は峡谷で、奈良から新宮に向かう時、五社(ごしゃ)トンネルを抜けて川上村に入った辺りからその感が強くなる。
 大滝ダムが作った「おおたき龍神湖」沿いの道の駅「杉の湯 川上」から、上流に向かって道なりに8km弱で白川渡(しらかわど)バス停がある。そこで左折、県道258号(中奥白川渡線)に乗り換える。ここから中奥の十二社神社までは道なりに約1.5km。県道のすぐ横に鎮座するので、神社も大杉も自然に目に入る。
 環境省データには2000年報告値として491cm、452cmのスギ2本をはじめとして全部で4本の巨木が登録されている(実質は1988年以前の計測値)。今は5mを超えているに違いないと思ってはいたが、いざ会ってみると、予想よりさらにひと回り大きく、見事な姿であった。
 左図が491cmとされた個体だと思うが、実測幹囲は556cm。ほかの大スギとともに本殿を守るように立っている。(これ1本だけが注連縄を付けていた)
 二番手は境内を囲う玉垣の外。これも5mを超えている。
 一番手、二番手ともにいわゆるオモテスギのタイプなのだが、印象は少し異なる。
 ともに個性を主張しているようで面白かった。
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