ページタイトル:北風原春日神社のスダジイ ロゴ:人里の巨木たち

画像:北風原春日神社のスダジイ 名称 北風原春日神社のスダジイ
    (ならいはらかすがじんじゃのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 18m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 千葉県鴨川市北風原(北西)
 〃 3次メッシュコード 5239−57−59
 〃 緯度・経度 北緯35度08分02.3秒
           東頸139度59分28.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月18日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による





 四季の変化にメリハリがある日本では、雨や風を表現する単語数が多い。外国の事情はさっぱり知らないが、こんなに多い国はほかにないのでなかろうか。
 「ならい」もその一つだ。広辞苑によれば、冬の季節風を言い、「三陸地方から伊勢湾に至る海岸でよばれる称で、方向は地域的に多少異なる」とのこと。鴨川市のこの辺りでは、冬に吹く強い北風をこう呼ぶのだろう。
 春日神社が鎮座する北風原(ならいはら)にも、加茂川の対岸に聳える山から、冷たい北風が吹き下ろしてくるのだろうか。
 私が訪ねたのは、若葉の緑も鮮やかな、穏やかな季節。ちょうど日曜日だったこともあって、境内では氏子さんたちが落ち葉掃き等の勤労奉仕をしておられた。皆さん顔見知りらしく、会話が弾む。
 時ならぬ闖入者の私は、挨拶だけ交わして、すぐシイの木へ。
 シイの木は社殿に向かって右手。傾いて立つ。
 地名は北風原だが、この日はほとんど無風。ごくたまに、焚火の煙がシイの木の姿を朧にする。
 その様子が面白くて、お手伝いもせず、しばらくぼんやり見ていた。
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