ページタイトル:西川田の大グス 当サイトのシンボル

画像:西川田の大グス_1

画像:西川田の大グス_2

画像:西川田の大グス(遠景)
 東からクスノキを見る
名称 西川田の大グス (にしかわたのおおぐす)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 クスノキ
樹高 22m(注1)
目通り幹囲 12.4m(注1)
推定樹齢 800年(注2)
所在地の地名 徳島県吉野川市山川町槻原(かえきはら)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5134−01−76
 〃 緯度・経度 北緯34度03分44.9秒
           東経134度12分24.2秒
吉野川市指定天然記念物(1997年9月17日指定)
撮影年月日 2010年7月30日


注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)徳島県公式WEBサイト中のページ「阿波のごっつい木」による
注3)2004年10月1日、麻植郡内の3町1村が合併して吉野川市誕生。旧行政区は麻植郡山川町





 吉野川右岸堤防上を走る道路から南に下りる道の付け根に、楠木神社の石鳥居があり、その先に大きなクスノキが立っている。堤防道路を走っていて、このクスノキを見落とすことはまずない。
 環境省の巨樹データベースに「東川田のクス」の名が登録されているせいか、その名で紹介されることが多いようだが、上記のように、徳島県公式WEBサイト上では「西川田の大グス」とされている。何故、このようなことになったのだろう。
 東川田、西川田という呼称には3つのケースが考えられる。その一。川田という地名が2ヶ所にあって東西に離れている場合、それらを区別するため、頭に東西をつけるケース。しかし、徳島県に、川田はここ吉野川市にしかない。その二。川田地内の東部または西部を意味するケース。この観点から見れば、ここは現在の川田の西部だと言ってよさそうだ。その三。そもそも東川田、西川田という地名があるというケース。本来ならば、これが一番ありそうなことなのだが、現在そのような地名はない。
 しかし、調べてみると、かつて、このあたりに東川田村と西川田村があったことがわかった。とすれば、あとは簡単に事が進みそうだが、そうはいかない。なにしろ東西2つの川田村は、その境界が複雑に入り組み、あたかも碁石を盤上に並べたようだったというのだから。
 いまも、その影響を引きずっているのだろう。所在地についてもWEBサイトによって表記がさまざま。
 いよいよ手に余り、名称・所在地等について吉野川市教育委員会に尋ねることにした。上記データは、いただいた丁寧なご回答によるものである(感謝)。
 余計な話が長くなった。
 クスノキは、立ち上がってすぐ2幹に分かれている。そのため、単幹の個体に比べれば、多少見劣りするが、でもこれだけの樹勢ならば迫力も十分。
 なかなかの大クスノキである。
 
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