名称　西方のしだれざくら 　　　　（にしかたのしだれざくら） 名称の典拠　「とちぎの名木百選」（注1） 樹種　エドヒガン 樹高　９ｍ（注2） 目通り幹囲　３．４ｍ（注2） 推定樹齢　５５０年（注2） 所在地の地名　栃木県栃木市西方町元（注3） 　〃　３次メッシュコード　５４３９−５５−５８ 　〃　緯度・経度　北緯３６度２７分５０．５秒 　　　　　　　　　　　東経１３９度４３分３５．２秒 栃木市指定天然記念物（１９８７年７月９日指定） 撮影年月日　２０１９年４月７日 注1）日本樹木医会公式ウェブサイトより。ただし、天然記念物指定名称は単に「しだれ桜」 注2）上記「とちぎの名木百選」による 注3）２０１１年１０月１日、栃木市に合併。旧行政区は上都賀郡西方町 　私と同年代か、それより上の方は、「粋な黒塀　見越しの松に」で始まる流行歌「お富さん」を覚えておられるのではないだろうか。はやり始めたのは私が小学校に上がるかどうかという頃だから、歌詞の大半は意味不明だったが、ラジオから流れる親しみやすいメロディーと、春日八郎の甘い歌声は今もよく覚えている。 　こんなことを書いたのも、この桜を拝見したときの第一印象が「粋な黒塀　見越しの桜」だったからだ。 　広々とした空間に塀を巡らしたお屋敷があり、正面の門の横にシダレザクラ古木が見える。手前には菜の花。美しい佇まいのお宅だ。 　訪ねた時はちょうど満開。花色が濃いめで、流れ落ちるような樹冠が板塀の黒に映えて見事。 　近隣によく知られる名桜である。この日は日曜だったこともあって、私が訪ねている間、桜見物者が途切れることはなかった。 　位置は、道の駅「にしかた」の西方、東北自動車道の西側。実相寺というお寺を目指して行くと、お寺のすぐ手前で右（北）に見える。