ページタイトル:西大渕大松 当サイトのシンボル

画像:西大渕大松


画像:西大渕大松(全景)
名称 西大渕大松 (にしおおぶちおおまつ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 クロマツ
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 4.2m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 静岡県掛川市西大渕(注4)
 〃 3次メッシュコード 5237−07−08
 〃 緯度・経度 北緯34度40分39.0秒
           東経137度58分58.0秒
掛川市指定天然記念物(1973年3月28日指定)
撮影年月日 2011年12月26日

注1)1990年3月10日、大須賀町教育委員会が設置(のち掛川市教育委員会に訂正)
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)1980年2月11日に設置された石碑の碑文より
注4)2005年4月1日、掛川市に合併。それ以前の行政区名は小笠郡大須賀町





 西大谷川右岸、旧大須賀町役場から南西600mほどの集落内、西大渕公会堂の前に立つクロマツ。
 2本の幹が逆向きに伸び、全体で一つの風景を作っているが、それぞれ別の個体のようだ。上記データは太い方のみについての値である。
 根元の祠には、西大谷川の水量を確保するための「十内圦(じゅうないいり)」を工事した横須賀城主本多利長が祀られている。(実質的な責任者であったと思われる庄屋の名倉五郎助は、工事が難航した責任を取って自刃したという)(静岡県公式WEBサイトの記述を参考)
 大松の傍らの灯籠は秋葉常夜灯。そのほかに春埜山祠もあった。(春埜山祠は小さな記念碑に変わった) それぞれ秋葉講、春埜講が組織され、秋の収穫が終わった後、代参人が御供米を本社に奉納したという。
 この気持ちを後世に引き継いでほしい思いから上記の石碑が建立されたようだ。
 碑文には「(前略)美シイ信仰ノ真意ヲ後世ニ永ク遺(のこ)ス為 春埜山ノ祠ヲ碑ニ改メ郷土ノ安全ト恒久平和ヲ冀(こいねが)フノデアル」とあった。

追記)愛知県在住のMさんから、周囲の様子と切株の写真を添えて、このマツが伐採されてしまったとの情報をいただいた。立派な大松だっただけに、残念なことである。(情報提供に感謝)(2015.04.12追記)
 
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