ページタイトル:野戸呂のシラカシ 当サイトのシンボルマーク

画像:野戸呂のシラカシ 名称 野戸呂のシラカシ (のとろのしらかし)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 シラカシ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5.2m(注1)
推定樹齢 400年(注1)
所在地の地名 山口県萩市川上(上野戸呂)(注2)
 〃 3次メッシュコード 5131−34−62
 〃 緯度・経度 北緯34度18分38.9秒
           東経131度31分29.5秒
萩市指定天然記念物(1980年9月12日指定)
撮影年月日 2017年4月8日

注1)樹下の案内板(旧川上村教育委員会が設置)による。環境省巨樹データベースは幹囲を9.0mとしているが、実感からはほど遠い
注2)2005年3月6日、萩市に合併。旧行政区は阿武郡川上村





 阿武川(あぶがわ)への合流点から支流の野戸呂川(のとろがわ)の谷を遡上し、大通峠(おおどおりたお)を経て山口市(旧阿東町)の篠目(しのめ)に至る県道が310号(迫田篠目停車場線)である。
 上野戸呂は、県道沿い、萩市側で最も峠寄りの集落。集落のなかほど、県道から野地ヶ岳(のじがたけ、546m)に向かって、小さな沢を100mほど入ったところに、左図のシラカシが立っている。
 この沢は、県道の近くではコンクリートで護岸されている。県道脇に立つ「村指定文化財 樫」と書かれた標柱が目印。(標柱が立つ右岸側ではなく、左岸側を登る)
 シラカシはかなり高湿度の環境にあるようで、幹の上部まで苔が着いている。
 周囲にさまざまな樹木も立つのだが、シラカシは、上へ上へというより、横へ横へと大枝を広げている。かつては周囲に競争相手がなかったのだろうか。
 シラカシの近くに潰れた御堂らしきものがあった。山間部から人口流出が続いて、維持が困難になった結果かも知れない。
 シラカシの近未来の姿を暗示するようにも思われて、少し寂しい気持ちになった。
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