ページタイトル:沼のびゃくしん ロゴ:人里の巨木たち

画像:沼のびゃくしん_1

画像:沼のびゃくしん_2

画像:沼のびゃくしん_3
  名称 沼のびゃくしん (ぬまのびゃくしん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ビャクシン
樹高 17m(注2)
目通り幹囲 7.5m(注2)
推定樹齢 800年(注2)
所在地の地名 千葉県館山市沼
 〃 3次メッシュコード 5239−36−68
 〃 緯度・経度 北緯34度58分30.7秒
           東経139度51分17.4秒
館山市指定天然記念物(1961年10月21日指定)
撮影年月日 2014年5月18日

注1)2012年3月に館山市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による





 JR館山駅の南方約2.5km。市街地から離れ、小さな谷の入口のようなところに、十二天神社の旧地があり、そこに樹勢の良いビャクシンが立っている。
 十二天神社は、昭和36年(1961)、ここから北西1kmほどに鎮座する天満神社に合祀され、現在、宗教法人としての十二天神社は存在していないが、今も石鳥居があるので、それを目当てにするとよいだろう。ビャクシンの樹形を知っている方なら、鳥居を見つければ、同時にビャクシンもすぐわかるはずである。
 石段の上、向かって右手に立って、手前に長く枝を伸ばし、その先端は、幹の下端よりずっと低い高さに達している。樹形全体としても、低地側に傾いている。
 この姿だから、枝が折れてしまわぬよう、また、根こそぎ倒れてしまわぬよう、支柱が支えているのだが、設置からずいぶん時間が経ったらしく、守るべき大枝にかなり食い込んでしまっている。
 一部に、表皮のない、盆栽用語で言う「シャリ」も見られる(ビャクシンでは珍しいことではない)。ただし、全体としての樹勢は良好に見える。
 案内板によると、平成22(2010)年度に、樹木医による治療を行うとともに、着生木を剪定し、また周囲の雑木を伐採して日当たりを良くしたらしい。(私の訪問時には、ハゼノキなどの着生木は、再び元気の良い若葉を広げていたが)
 その後、ビャクシンの回りにロープが張られ、幹に触れることが出来なくなってしまったのが残念である。
 
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