ページタイトル(御岩山の三本スギ) サイトのシンボル

画像:御岩山の三本スギ

画像:御岩山の三本スギ(幹と並ぶ)

画像:境内の杉林
 境内の杉林が美しい
名称 御岩山の三本スギ
    (おいわさんのさんぼんすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 8.1m(注2)
推定樹齢 500年以上(注3)
所在地の地名 茨城県日立市入四間町
 
〃 3次メッシュコード 5440−74−66
 
〃 緯度・経度 北緯36度38分12.6秒
           東経140度34分58.6秒
茨城県指定天然記念物(1968年9月26日指定)
撮影年月日 2005年3月26日

注1)日立市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)現地の案内板による





 御岩山は、「水科志料」によれば、寛永7年(1630)、山上に「湯殿権現を移して、猥りに登山を許さず」とあり、全山が修験の道場であったようだ。
 同年、御岩神社も開かれた。開山は宥増。当初は入四間湯殿権現と称していたが、のち御岩山大権現と称し、大日如来を本地仏とした。
 御岩山に登るには、26文の山役銭を払い、6月28日から8月28日までの間、先達の導きで7日間の行を積んだ後、斎戒沐浴して、白衣に着替えて登山したという。
 「水戸紀年」によれば、万治2年(1659)から宝永5年(1708)までに382万5千人が登ったというから、1日平均1200人以上が登っていたことになる。(以上、平凡社「茨城県の地名」を参考)
 駐車場に車を停め、参道を歩き始めるとすぐ、右手に三本杉が現れる。朱塗りの楼門の手前である。
 三本杉の名は、地上3mほどで3幹に分かれている故の命名。根が向かう向きや、分岐前の幹の様子から判断すると、融合木のように思われるのだが、案内板には、一株が分かれたのか、三本が癒着したのか、はっきりしないとあった。
 三叉になった部分には天狗が住んでいたとする伝承もある。天狗は、しばしば村人達を驚かしたらしく、人々からは恐れられていたらしい。このスギの葉を持ち帰って焚くと気が狂うとの伝承もあったようだ。
 御岩山の霊験を示す逸話の一つであったのだろうが、妖怪の影が薄くなった現代においても、十分に畏敬に値する大杉である。
 
ボタン:茨城県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る