ページタイトル:織部杉 サイトのシンボル

画像:織部杉

画像:織部杉(幹と並ぶ)
名称 織部杉 (おりべすぎ)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 スギ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 5.9m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 宮城県富谷市富谷(注3)
 
〃 3次メッシュコード 5740−47−71
 
〃 緯度・経度 北緯38度24分04.6秒
           東経140度53分35.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年8月26日

注1)設置者名、設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2016年10月10日、市制施行。富谷市となる。旧名称は黒川郡富谷町





 富谷小学校の向かい側に、北雲台と名付けられた墓地がある。墓地には、初代内ヶ崎織部夫妻をはじめ、歴代の内ヶ崎一族が眠っている。
 説明によれば、内ヶ崎織部は、黒川氏に仕える家老職であったが、天正18年(1590)、主家が去ってからは追随せず帰農した。のち元和4年(1618)、伊達政宗に召し出されて宿場造りに励んだ。その後、宿場の発展とともに、内ヶア家は大肝煎や本陣を務め、寛文元年(1661)に創業した酒造業は今日まで続いている。
 北雲台に話を戻す。
 広場を覆う大屋根の先に、1本の大杉が立っている。
 傍らに「織部杉」と記した銘板があった。上記の内ヶ崎織部に関する話が何か伝わっているのだろう。残念ながら、内容についてはわからない。
 根元付近は空洞化しており、一部が外に開いている。しかし樹勢には影響していないようで、多くの枝をつけ、樹肌も若々しい。
 墓所への闖入を詫びる意味も込めて黙祷し、織部杉を後にした。
 途中、振り返って遠望すると、なかなか樹形の美しい大杉であった。
 
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