ページタイトル:三本松白鳥神社のスギ 当サイトのシンボルマーク

画像:三本松白鳥神社のスギ(幹と並ぶ) 名称 三本松白鳥神社のスギ
    (さんぼんまつしらとりじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 40m(注1)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 奈良県宇陀市室生三本松
 〃 3次メッシュコード 5136−60−82
 〃 緯度・経度 北緯34度34分28.8秒
           東経136度01分39.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年5月16日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)地表面から1.3mの高さで実測





 記紀神話によれば、東征の帰路、伊吹山の神を侮って病を得たヤマトタケルは、伊勢国能褒野(のぼの。現在の三重県亀山市)で没し、その霊魂が大きな白い鳥となって飛び去ったとされている。白鳥神社の祭神がヤマトタケルであるのは、そんな伝承に基づく。
 白鳥となったのは、天に昇るためだが、日本書紀では、その前に大和と河内の2ヶ所に立ち寄る。
 大和で立ち寄った場所は何処かというと、白鳥陵(しらとりのみささぎ)がある御所市冨田ということになっているようだが、この宇陀市(旧室生村)の白鳥神社には、異説が伝わっているらしい。
 宇陀市公式ウェブサイト中のPDF版観光パンフ「三本松 いいね!お楽しみマップ」によると、村人はここを「仮屋さん」と呼び、英雄の魂が飛来した尊い場所として祭っているとのこと。
 それが神社を大切に守ることに繋がるなら、独自の伝承もまた結構なことと思う。
 さて、大杉だが、拝殿の右(向かって左)に立っている。環境省巨樹データベースで幹囲510cmとされている個体である。
 いわゆるオモテスギのタイプで、背が高く、樹勢も良い。
 ご覧のように、根に向かって大きく広がっているため、測る高さが少し変わるだけで、幹囲データが大きく違ってくる。環境省データはもう少し高い位置を測っていたのかも知れない。(私の測定値は596cm)
 なお、境内前面にはイチョウ巨木もあって、まずはイチョウが目に付くが、まだ5mまでの幹囲はなさそうだ。
 白鳥神社が鎮座するのは、近鉄「三本松」駅から南西に800mほどの山裾。地理院地図に神社マークが無いので、場所が分かりにくいかも知れない。
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