ページタイトル:石龕寺のコウヨウザン ロゴ:人里の巨木たち

画像:石龕寺のコウヨウザン 名称 石龕寺のコウヨウザン
    (せきがんじのこうようざん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 コウヨウザン
樹高 34m(注2)
目通り幹囲 3.8m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注3)
所在地の地名 兵庫県丹波市山南町岩屋(注4)
 〃 3次メッシュコード 5235−50−12
 〃 緯度・経度 北緯35度06分02.5秒
           東経135度01分33.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2015年7月24日

注1)兵庫県が設置した、郷土記念物であることを示す案内板
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注4)2004年11月1日、氷上郡内6町が合併して丹波市誕生。旧行政区は氷上郡山南町





 市立小川小学校の東を流れる岩屋川沿いの道を遡ると、谷奥に高野山真言宗岩屋山石龕寺がある。
 用明天皇丁未(ひのとひつじ)年(587)聖徳太子によって開かれたと伝える古刹。現在の本堂(毘沙門堂)から800m程の山中に奥の院と呼ばれる石窟があり、それが寺号の由来だという。(案内板より)
 仁王門の金剛力士像は、仁治3年(1242)、仏師定慶(じょうけい)作。国指定重要文化財。天正7年(1579)、織田信長の丹波攻めの際に、伽藍のほぼ全てを焼失する憂き目を見たが、唯一仁王門だけが焼失を免れたとのこと。すばらしい仁王像が残ってよかった。
 標記のコウヨウザン(広葉杉)は、本堂の手前。上部で3幹に分かれ、それらが全体として円錐形の樹冠を作っている。
 ご覧のように、樹皮だけ見ると、日本のスギそっくりだが、元来は中国南部からインドシナにかけて自生する樹木である。日本への渡来は江戸時代末期らしい。(筑波実験植物園のウェブサイトによる)
 従って、信長時代を知らないのはもちろんのこと、多く見積もっても、樹齢はせいぜい200年程度ではないのだろうか。
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